身近な法律問題
最寄りの弁護士
もっとも、依頼者がいなければ、訴訟や調停にはなりません。
私の場合、当然、大阪府下の、大阪地方・家庭裁判所本庁、堺支部の事件が多いのですが、他都府県の事件も「それなり」にあります。
具体的には、神戸地方裁判所本庁、尼崎支部、伊丹支部の事件が多く、逆に、岸和田支部の事件は、ごくわずかです。
尼崎支部管轄内(尼崎市・西宮市・尼崎市)や、伊丹支部管轄内(伊丹市、宝塚市)居住の方は、勤務先が大阪という方が多くおられます。
また、私の場合、自宅が西宮市ですから、これらの管轄内の事件を受任しても、あまり負担になりませんから、希望されれば受任するようにしています。
なお、神戸地方裁判所本庁もそうですし、尼崎支部、伊丹支部などでは、大阪弁護士会の知り合いの弁護士と、毎回のように顔を合わせますから、やはり、私と同じような行動パターンの方が多いのでしょう。
尼崎支部、伊丹支部などともなれば、神戸に事務所がある弁護士さんより、大阪に事務所のある弁護士さん(JR北新地駅利用)の方が、尼崎(JR立花駅)や伊丹(JR伊丹駅)に早くつく計算にもなるのかもしれません。私の場合、自宅から、大阪地方裁判所より早く着くくらいですから、午前の法廷なら、朝、ゆっくり寝られます。
なお、これだけ近いのですから、大阪弁護士会会員が、兵庫県の地方自治体の法律相談をするのは「時間的」に可能なのでしょうが、いわば「縄張り」という点からなのでしょう、完全にシャットアウトされています。兵庫県弁護士会の方も、いくら大阪府下に住所があっても、大阪府下の地方公共団体の法律相談からシャットアウトされています。
昔なら摂津国(大阪市も堺市、北摂地域、兵庫県の阪神地域と神戸市の須磨区以東。いずれも一部は除きます)ですから、相互に認め合うのが、個人的には合理的だと思います。
なお、大阪弁護士会会員が、他府県の地方自治体の相談をすることは、上記の通り不可能ですが、大阪弁護士会の法律相談なら、日本全国どこに住んでいる方の法律相談も可能です。
また、大阪弁護士会は、どこにお住まいの方に対しても、大阪弁護士会会員の紹介をしています。
この点は、どこの弁護士会でも同じだと思います。
東京地方裁判所で訴訟を提起された個人の方が、大阪弁護士会での法律相談をし、訴額によっては、東京の弁護士会の紹介を受けて、東京の弁護士さんに依頼する方が、出張旅費・日当を考えれば「安上がり」なる場合があります。
また、どこにお住まいの方でも、勤務先が大阪ならば、地元で法律相談や事件の依頼をするよりも、大阪の弁護士の方が都合がいい場合もあります。
法律事務所は、「表向き」は「午後6時まで」などとなっていても、電話予約さえすれば、午後8時、9時くらいまでの打ち合わせは通常可能ですから(普通、弁護士は、そのくらいの時間まで仕事をしています)、平日の勤め帰りに相談したり、また、依頼事件の打合わせができますから、むしろ、住所付近の弁護士よりも便利な場合があります。
自分の住所にこだわる必要は全くありません。
例外は、地方自治体の「代金不要の法律相談」は、自分の住所地の地方自治体で受けなければならないくらいでしょうか。30分5250円を「節約する」のは、本末転倒な気がします。