身近な法律問題
弁護士会のアンケート
詳しくは、そちらをごらんになってください。
一部の項目について、説明させていただきます。
1) あなたが弁護士を選ぶときに、一番関心がある点は何ですか。次の中から関心のある点を答えてください(3つまで複数回答可)。
□ 費用
□ 経験年数
□ 専門性
□ 場所(自宅に近い・職場に近い等)
□ 年齢
□ 性別
□ 人柄・話し方・態度
□ 外見・印象
まず、事件の種類によっても違うでしょうね。
医療過誤事件、労働事件、知的財産事件、建築紛争事件、渉外事件などは、事件をうまく扱いうる弁護士が限られています。逆に、貸金返還、所有権移転登記、交通事故、離婚、遺産分割、個人の破産など債務整理、通常の刑事事件のような、いわゆる「一般事件」は、むしろ「扱えない」弁護士は少数でしょう。
事務所の場所は、通常裁判所の近辺に集中しています。大阪の本庁なら北区、中央区の裁判所から徒歩でも行ける範囲、堺支部・岸和田なら裁判所の近辺です。
京阪神の場合、電車などの交通事情がいいですから、自宅や勤務先に近い弁護士にこだわる必要はないと思います。
費用は、関心があるでしょうね。
私は、紹介事件以外の刑事事件を扱わないので刑事事件については記載されていませんが、民事事件については、旧大阪弁護士会報酬規定、大阪弁護士会法律相談センターに依拠していますので、私のホームページくらいが目安となるでしょう。
年齢がわかれば、おおよその経験年数もわかります。人柄・話し方・態度、外見、印象などは、お会いしてみないとわかりませんね。
女性の依頼者の場合、「女性弁護士に聞いてほしい」という人もいれば、「女性は頼りなさそう」という人がいるそうです。男性の私には、わかりませんが・・
3) 「身近に知り合いの弁護士がいない」と回答された方は、弁護士を探す時、どのような方法で探しますか(複数回答可)。
□ 弁護士会に問い合わせる
□ インターネットのホームページなどで探す
□ 市役所などの自治体に問い合わせる
□ 警察に相談したり、問い合わせたりする
□ 電話帳で調べたり、広告を見て探す
□ 知人に紹介してもらう
□ 飛び込みで法律事務所を訪ねる
一番ポピュラーなのは「知人に紹介してもらう」というルートです。
また、あなたがサラリーマンなら、会社の顧問弁護士を紹介してもらうことも可能ですが、「交通事故の被害者となった」という相談ならまだしも「離婚」など家庭の悩みなどは相談しにくいかもしれません。
大阪弁護士会は弁護士紹介をしていますから、あらかじめ大阪弁護士会に電話予約して、弁護士紹介をしてもらうのも一方法です。事件を委任しない場合、法律相談料がかかります(30分5250円)。
紹介された弁護士が気に入らなければ、再度紹介してもらうことも可能です。
何度も繰り返されると完全に事務担当の方に嫌われます。
これは「専門性の強い」事件の場合有効です。医療過誤事件、労働事件、知的財産事件、建築紛争事件、渉外事件など、それぞれの分野に精通している弁護士(ただ、あくまで弁護士の「自己申告」に基づきますから、必ずしも正確とは限りません)を紹介してもらえます。
市役所にいけば、市役所の法律相談に行くよう勧められますし、警察も「弁護士さんに相談してください」と勧められます。
労働基準監督署や消費者センターは少額の事件のときに有効です。多額になると、やはり「弁護士さんに相談してください」と勧められます。
インターネット、電話帳などで探すときは、経験年数、取扱事件などが明示され、料金体系が明示されている弁護士さんをさがされた方がいいと思います。電話帳などでスペースがないときは、料金体系は書かれていないことが多いので、電話で聞いてみて、丁寧に教えてもらえるところなら安心できます。
ちなみに、私は、電話帳に「広告」はのせたことはありません。
なお「飛び込み」はやめた方が賢明です。
最低電話予約して、受け答えが親切に思える法律事務所なら、「依頼」ではなく「相談」にいかれたらいいと思います。
9)あなたが弁護士に相談しにくいと感じる理由があれば教えてください。
□ 弁護士をどうやって探したらよいのかわからないから
□ 弁護士に頼むとどのくらいの費用がかかるのかわからないので不安だから
□ 相談したい内容が弁護士に相談してもおかしくないことなのかどうか迷っているから
□ 弁護士に相談して、相手方になにか嫌がらせをされるのが怖いから
□ その他
上で述べたとおりです。
なお、相談は法律相談に限ります。もっとも、「それは人生相談ですね」「あまり弁護士がアドバイスできることはありません」と答えてもらえると思いますので、とりあえず、法律相談をされる事をおすすめします。
また「弁護士に相談して、相手方になにか嫌がらせをされるのが怖いから」という点ですが、近隣や親族間のトラブルをのぞいて、あまり心配ありません。
特に、債務整理(借金関係)の事件については、弁護士に依頼すれば、貸金業者は、営業停止の行政処分が怖いですから本人のところにきません。ヤミ金は、無視する可能性がありますが、最近「自殺問題」などもあり、警察が少し動くようになって改善されてきているようです。
また、近隣や親族間のトラブルの場合でも、弁護士に委任したから嫌がらせを受けたという話はあまり聞きません。むしろ、相手も弁護士に委任して、合理的に事件が運ぶ可能性もあります。