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雑記帳

雑記帳

難読?

 ある新聞の記事です。

「 事件から約25時間後、大阪府警が行方を追っていた男は大阪府箕面(みのお)市の山中で見つかった。同府吹田(すいた)市の交番前で、警察官が刺され拳銃を奪われた事件。強盗殺人未遂の疑いで逮捕された飯森裕次郎容疑者(33)は、交番から約8キロ北の山中のベンチで横になっていた。急転直下の逮捕劇に、不安な一夜を過ごした府民らは胸をなでおろした。」

 「吹田」「箕面」に「ふりがな」がついています。
 吹田市は37.45万人、箕面市は13.34万人で、なぜ「ふりがな」がついているのか不思議ですね。
 全国紙(インターネット版)ということになると、知らない人も、多いのかも知れません。

大阪の難読地名

 昔のことですが、平成30年6月18日に大阪北部を震源地とする震度6弱の地震がありました。
 当時の菅官房長官は、会見で、震度6弱を観測した大阪府枚方市を「まいかた」と誤読する場面がありました。

 そういわれれば、大阪に土地勘のない人は「ひらかた」ではなく「まいかた」と読んでも仕方がないかなというところですね。
 「一枚」は、音で読むと「いちまい」、訓で読むと「ひとひら」となります。「風にひとひらの雲 流して流されて~♪」という歌詞の歌がありました。
 「行く秋の 大和国の薬師寺の 塔の上なる ひとひらの雲」(万葉集研究者・歌人。佐佐木信綱)から拝借していると思います。
 「ひとひらの雲」は「一枚の雲」で、雲を葉に例え、流されるという意味だと解釈できます。
 「枚方」を「ひらかた」と読んでも不思議ではありません。

 あと、読み間違えられるのが吹田市です。
 「吹奏楽」の「すい」(音読み。訓読みは「ふく」)と、田(訓読み「た」。音読み「でん」)ですから「すいた」と呼んで当たり前と思うのは関西人で、案外「なんて読むの?」と聞かれたりします。

 あとは、市クラスで、「箕面」(みのお)、「交野」(かたの)、「四條畷」(しじょうなわて)、富田林(とんだばやし)などの名前も読み間違えられることがあります。

 地名となると、駅名になっているもので「私市」「放出」「住道」「御幣島」「喜連瓜破」「十三」「雲雀丘花屋敷」「中百舌鳥」「鴫野」「正雀」「柴島」「土師ノ里」「正雀」「栂」「深日」「野江内代」なども、知らない人は知らないでしょうね。
 私は「河堀口」「布忍」「弥刀」「安立町」の駅名を読めませんでした。

 ちなみに「放出」(はなてん)など、本来読めるはずがない地名ですが、ある程度昔、近畿2府4県に住んだことのある人なら、まず、間違いなく読めます。
 「放出中古車センター~♪」という中古車屋さんのコマーシャルは、大阪府だけではなく、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県のVHF放送に流されていました。
 独特の節回しも合わせ、口ずさめる人が多いのではないでしょうか。
 放出中古車センター株式会社は、昭和49年にビッグモーターに買収されていますが、これからどうなるのでしょうか。
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