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2023年バックナンバー

雑記帳

司法事務協議会

 裁判所・検察庁・弁護士会が「司法事務協議会」を共催しています。

 私も、遠い昔の話ですが、大阪弁護士会の司法委員会の委員をしていたことがあるので、司法事務協議会に出席したことがあります。

 議題は 裁判所から検察庁に対する要望(不平・不満)、裁判所から弁護士に対する要望(不平・不満)、検察庁から裁判所に対する要望(不平・不満)、検察庁から弁護士に対する要望(不平・不満)、弁護士から裁判所に対する要望(不平・不満)、弁護士から検察庁に対する要望(不平・不満)と、毎年決まっています。
 中には「目新しいもの」もありますが、毎年毎年、同じ様な議題が出題されているものもあります。

 裁判所から弁護士に対する要望(不平・不満)として、毎年のようにあるのは、「書面を早く出してほしい」ですね。

「準備書面など期限を指示した書面提出期日は守ってほしい」ということですね。

 書面の種類は、多少違っていますが、「期限通りに提出してほしい」という裁判所の要望は、毎年出ています。

「守らなければ却下されるような期日の書面が優先」「刑事事件や仮処分など急ぐ事件が優先」「新件の訴状起案など、お金が入る事件が優先」「依頼者との打合わせしようとしても日があわない」「少しくらいの遅れは大目に見てほしい」というのが弁護士の本音のように思います。

 「永遠に不滅」でしょう。

 なお、弁護士から裁判所に対する要望(不平・不満)として、昔は、「判決言渡日を延期しないでほしい」「期日のない裁判(抗告事件・家事審判事件など)を後回しにしないでほしい」というのがありましたが、最近、判決言い渡しの延期は少なくなりましたし、家事の即時抗告事件なとは、法改正で、審判日の指定がなされています。

 司法事務協議会に出席している弁護士も、人並み以上に仕事をこなしている弁護士です。
 やはり、期日は守りますし、ちゃんとした書面を出されます。
 人並み以下の弁護士なら、自分の仕事だけで「精一杯」です。
 時間を守って登校した生徒に「遅刻をするな」と説教し、肝心の遅刻した生徒は説教を聞いていないというような「皮肉な現象」がみられます。

 司法事務協議会の議事録も、ちゃんと読んでいる人は、人並み以上の弁護士で、人並み以下の弁護士なら、読んでもいないでしょう。
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