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雑記帳

ユーロ「パリティ」割れ、約20年ぶり

 令和4年7月13日の取引でユーロが売られ、1ユーロ=1ドルの等価(parity。パリティ)を約20年ぶりに下回わりました。
 ユーロは、令和4年7月13日のドイツ標準時13時45分に、0.9998ドルと、パリティを割り込み、平成14年(2002年)12月以来の安値を付けました。

 ユーロ誕生は平成11年(1999年)1月1日で、紙幣硬貨流通は平成14年(2002年)1月1日のことです。
 ユーロ誕生の1999年1月1日、紙幣硬貨流通開始の2002年1月1日以降、2002年12月までは、1ユーロは1ドルよりも価値が低かったのですね。
 
 ユーロがドルに対するパリティを上回ったときは、祝賀ムードでした。
 2008年には、1ユーロ=1.6ドルまで上昇しています。

 ちなみに、1ユーロは1.95583DM (ドイツ・マルク) ですから、1ユーロは約2マルク、現在の1ユーロ=140円近辺ということは、1マルク=70円前後です。
 私が留学していた1982年6月当時は1マルク=105円前後、帰国した1982年6月当時は1マルク=85円前後ですから、円は、40年前に比べてマルクに対して強くなっています。

 ユーロが安くなっている理由は、天然ガス問題、スタグフレーションや景気後退の懸念です。ウクライナで戦争をしていますから、当然と言えば当然です。

欧州中央銀行(ECB)が利上げをしてしまうと景気悪化につながりますから、アメリカとの金利差がさらに拡大します。
 ただ、ユーロの下落を容認すれば、インフレが一段と加速する恐れがあるため、ユーロ安はECBにとっては困ったことです。

 日本は、日本1国だけで金融政策をとれますが、ユーロは無理ですね。現在19か国、2023年1月にクロアチアがユーロに加入して20か国となります。
 他人事(ひとごと)ながら大変です。
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