離婚
離婚訴訟と慰謝料
離婚訴訟で慰謝料請求が認められる場合は、不貞、明白な暴力がある場合です。
多少の暴力は、たいていの家庭にあります。
実感としては、慰謝料請求は案外認められません。
私が裁判官をしていたころは、比較的慰謝料は認めていたような印象があります。
離婚について、慰謝料請求を加えますと、結婚生活で、どちらが悪いということについて泥仕合になります。それだけで数か月かかることになりかねません。
どちらかが離婚に同意していないなら別ですが、双方離婚に同意している場合、慰謝料請求を付け加えることは、訴訟を長引かせます。
離婚を長引かせることが有利に働くのなら、慰謝料請求を付加しますし、早く決着をつけることが有利に働くなら、慰謝料請求を付加しないのが得策です。