本文へ移動

金融・経済 バックナンバー

パリティー

 ドル安がとまりません。

 平成22年10月15日のニューヨーク外国為替市場において、オーストラリアドルが買われ、一時、1オーストラリアドル=1.0005米ドル前後まで上昇し、オーストラリアが、昭和58年12月に変動相場制に移行後では初めて、対米ドルで等価水準(1オーストラリアドル=1米ドル)に達しました。

 平成19年9月28日にはカナダドルが、対カナダドルで等価水準(1カナダ=1米ドル)に達しています。

 世界的な資源価格の高騰で、鉱物資源が豊富な国々の経済は好調が続いています。

 仮に、米ドルとオーストラリアドルの価値が等しい状態にあると、パリティ(parity)と呼ばれます。米ドルとオーストラリアドルがパリティにあるとき、100米ドルをオーストラリアに両替したら、もらえるのは100オーストラリアドルです。

 このパリティはチャートの節目として非常に意識されやすいものです。
 なお、パリティは、イクイバレント(equivalent)とも呼ばれます。

 なお、ユーロ発足時である平成11年1月4日、1ユーロは、1.1789ドルでスタートしました。
 その後、ユーロ安が進んで「パリティ割れ」を起こし、0.8252ドルの最安値まで下げましたが、長い「パリティ割れ」から、平成14年11月7日に、終値「パリティ越え」となり、最高約1.6まで上昇しました。
 現在1.4位になっています。

 ユーロ圏のニュースでは、「パリティ越え」について、歓迎ムードのニュースが多かったです。
 自国通貨が「高くなった」と悲観的な日本とは大きな違いがあります。輸出依存型の経済ですから、仕方がないという点があるかも知れません・・・


 ちなみに、明治4年、に新貨条例により発足した圓(円)は、1ドル=1円という相場、つまり、パリティーで誕生したことをご存じでしょうか。
 その後、日本経済の悪化、第二次世界大戦の敗北などによるインフレのため、2桁違いになっています。
 デノミをすればわかりやすいのでしょうが、コンピュータシステムなどの関係上、難しいようです。

TOPへ戻る