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有利な保険は?
保険は、定期保険、養老保険・終身保険などの第一分野(生命保険)、火災保険、自動車保険などの第二分野(損害保険)、医療保険・疾病保険などの第三分野(生保、損保の性格をあわせもつ保険)に分類されます。
結局、支払った保険料(契約者が支払うお金)に見合った、保険金(保険会社が支払うお金)しかもらえないということです。
どの保険も、特約が多くなるなど商品が多様化し、どれを選んだらよいのか分からなくなってきました。
例えば、生命保険をみてみます。
どれが有利なんでしょう。
セールスする担当者に、端的に「ところで、あなたは、どんな保険に加入されていますか?」と聞いてみるのも一手段です。
普通は、担当者が勧める「大型の定期保険つき終身保険」には加入していません。
養老保険や終身保険は自社のものでしょうが、定期部分は、自社のグループ保険に加入していたり、へたをすると各種「共済」に加入しているでしょう。あとは、疾病保険に、わずかだけ加入していると思います。高額療養費制度がありますから、あまり高額の保険に入る必要はありません。
それが、生命保険を知っている人の合理的行動です。
もちろん、ノルマが達成できないため、自分で自社の「大型の定期保険つき終身保険」に加入している人はいるでしょうが例外です。
なお、疾病のある人でも加入できる、あるいは、高齢者でも加入できる保険を、外資系の保険会社が販売していますが、保険会社が慈善事業ををしているわけではなく、危険に見合った高額の保険料をとっています。
なお「一定年齢になれば、それ以降、保険料はいただきません」ということをキャッチコピーにしている保険がありますが、一定年齢になるまでの間に、やはり、それ以降の保険料をあわせて、毎月、高額の保険料をとっています。
結局、支払った保険料(契約者が支払うお金)に見合った、保険金(保険会社が支払うお金)しかもらえないということです。