外国事情 バックナンバー2/2
電動自転車
その昔、中国製の安い電動自転車(アシスト付きの自転車ではなく、全くこがなくても走ります)を日本でのって、道路交通法で検挙された人がいるというニュースやっていましたね。
業者は「お巡りさんが来たときだけ、こぐふりをすればいい」と言って売りつけたとか。
上海には、電動自転車が街のあちこちを走り回っています。
電動自転車とは、自転車に電池とモータをくっつけたもの、日本で言えば原付自転車の原動機部分がガソリンエンジンではなく、モーターになったものですね。
中国全土では、累計2000万台以上生産されているとのことでした。
日本では、完全に動力だけで走る「自転車」は「原動機付き自転車」に分類され、原付免許の取得、ナンバープレート設置、自賠責加入が前提となっていますが、中国では、免許、ナンバープレート設置は必要ないようです。
中国で普及している一般的な電動自転車のスペックは、最高時速は20キロメートル、鉛電池(10キログラム程度)を積んでいて、価格は2000元から3000元(3万円から4万5000円)が相場のようです。実際は、30キロくらい出ている感じがします。
これが、時々、歩道を爆走しますから(普通のバイクも、時々歩道を走っています)、危険ですね。
なお、信号により交通整理のなされていない横断歩道を歩いていると、自動車がクラクションを鳴らし、猛然とつっこんでくると言うお国柄ですから、不思議でも、何でもありなんでしょう。
先ほどのとおり、ペダルがついていても、アシストタイプではなく、電気で自力走行する自転車は、「原動機付自転車」です。ペダルのみによって走行させることができても同じです。
お巡りさんが来たとき、ペダルで動かしていても、道路交通法違反、運転免許がなければ無免許運転、免許があると、ナンバーなし、自賠責なしで、一発で免許停止を食らいます。
日本の電動アシスト自転車は、条件をクリアするため、わざと、複雑な構造にし、高コストにつくってあると言うことになりますね。
構造が単純な、中国の電気自転車は新車で3万円からですから。