本文へ移動

外国事情 バックナンバー2/2

「赤」と「黄色」が同時点灯する信号機

日本の自動車用信号機は「青」→「黄色」→「赤」→「青」の順に変わります。
 基本的に、どの国に行ってももそのようになっています。
 自動車用信号機が「青」から「赤」に直接変わったのでは危険です。
 歩行者は、急停止することは容易ですから、歩行者用信号機は、「赤」に変わる前「青」を点滅させれば十分です。

 ただ、私が、25年前にドイツに留学したとき、ドイツの信号機「目から鱗」の信号機をみました。
 それが、ほとんど先進国の万国共通といって良いほどで、例外は日本くらいかなと思うようになったのは、ずっと後の話です。

 ドイツの自動車用の信号機は、「赤」から「青」に変わる前に、「赤」と「黄色」が同時に点灯します。
「赤」と「黄色」が同時に点灯すれば、まもなく「青」にかわることがわかり、ハンドブレーキを解除したり、赤信号でエンジンを切っている場合にエンジンを掛ける余裕を与えてくれます。


 「赤」と「黄色」が同時に点灯するわけではない日本の信号機の場合、どうしているかと考えると、進行方向ではなく、横の信号機を見ているのですね。
 横の歩行者用の信号機が「赤」になると、そろそろ準備、横の自動車用信号が「黄色」から「赤」になると、信号がまもなく「青」になるということがわかります。

 もっとも、時差式信号などがありますから、横が赤になったからといって、自分の進行方向が「青」になるという保証は全くありません。
 通行しなれた道ならともかく、はじめての道などで「フライング」をしてしまうことになる可能性もあります。

 なぜ、日本が、「青」になる直前に、「赤」と「黄色」が同時に点灯しないのか不思議でなりません。
 フライングをなくし安全走行するため、また、ガソリン節約のため赤信号でエンジンを切る習慣を推奨するため、「青」になる直前に、「赤」と「黄色」が同時に点灯するのが良いように思うのですが、何か、日本固有の事情があるのでしょうか

TOPへ戻る