外国事情 バックナンバー2/2
ベルリンの地下鉄
地下鉄の工事などの期間、列車が特定の駅に停止せず、そのまま通過してしまうことがあります。
日本ではあまりみませんが、パリなどは、毎年8月のバカンスの季節(パリ市民が「脱出」します。ホテルも安くなります)に、どこかの駅で改修工事をしているため、回り道をしたり、一定区間でバス振替輸送をしています。
半永久的と思われたくらい長期間、電車が特定の駅に停止せず、そのまま通過してしまった都市がありました。
東西ドイツに別れていたころのベルリンです。
「1960年のベルリン地下鉄網」 をご覧下さい。
「SEKTORENGRENZE」(区域境界)と灰色で描かれた線は、「ベルリンの壁」です。
茶色の「UMSTEIGENBAHNHOEFE」(乗換駅)は、乗換駅です。
「○」に「×」がしてある「BAHNHOEFE , AUF DIESEN DIE ZUEGEN NICHT HALTEN」(列車が止まらない駅)が、東ベルリン内にあるため、列車が「止まれず」「通過するしかない」駅です。6番線、8番線にあります。
ただ、東ベルリンの「BHF. FRIEDRICHSTR.」(フリートリッヒ通り駅) だけは、地下鉄が停車して、Sバーン(都市近郊電車)も含め、相互に乗り換えできるだけでなく、東ベルリン行きの通路を進むと、ここでパスポートコントロールが行われ、東ベルリンに入国できました。
「○」が点線になっている「AUSSER BETRIEB」(運休)は、東ベルリン内にあるため、「運休」している駅です。1番線、2番線にあります。
今は、完全に復旧して、自由に乗り換えられるようになっています。
隔世の感がありますね。