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外国事情 バックナンバー2/2

魔女裁判

魔女裁判をご存じでしょうか

 中世ヨーロッパで大々的に行なわれた異端狩りの代表的なもの。教会秩序に収まりきらない人々が密告などによって裁判にかけられ、次々と処刑されたとされています。

 裁判手続きは以下のようなものだったそうです。
 1 拷問にかける
 2 拷問に耐えきれず「自分は魔女だ」と白状した場合、処刑される
 3 拷問に耐えた場合、「魔女でなければ拷問に耐えられるはずがない」とされて処刑される

 


 これは、厳密にいえば「裁判」でもなさそうです。
 手続き前から結論が決まっていますね。
 客観的な証拠も不要です。

 ただ、唯一逃れる方法があります。
 女性ではないと主張・立証すれば、無罪放免となります。

 なお「自白は証拠の女王」(Confessio est regina probationum)と中世からいわれていましたが、現在も、あまり変わっていないようです。
 確かに「自己に不利な供述は信用性が高い」という経験則はありますが(逆に、自己に有利な供述は信用性が低いですよね)、任意になされていない自白は、信用性が低いどころか、証拠にもできないとされています。何が「任意でない」となると難しくなりますが・・

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