外国事情 バックナンバー2/2
中国人は、なぜ日本でブランド品を購入するのか
欧米のブランド品なら、日本で買おうが中国で買おうが、あまり価格に差はないはずです。
また、中国政府は、平成20年7月から海外からの帰国者を対象に新たな税制を実施しています。
海外で購入したブランド商品は、帰国時空港で課税対象となり、高級ファッションや腕時計には購入金額の10%、電子製品には20%、タバコや酒類には50%の税金がが課せられます。
日本のように20万円以下非課税ということはありません。
しかし、日本の銀座の百貨店では、中国版デビットカード「銀聯カード」が使用できることは当たり前、得に旧正月あたりに、価格表も中国語を併記したり、店内に「歓迎光臨銀座(ようこそ銀座へ)」(簡字体)と中国人観光客を歓迎する言葉も掲げている百貨店もあるそうです。
なぜ、中国人は、自国で、ブランド品を買わないのでしょうか。
理由は簡単です。
中国人観光客などが日本でブランド品を買う理由は、富裕層の増加に加え、「自国の店より品ぞろえが良く、商品が本物だという信頼性が高いため」(大手百貨店幹部)だそうです。
中国にも、正規のブランド品を専門的に販売しいてる店があるそうです。
しかし、ブランド品の偽造は巧妙になり、専門家の鑑定を経ないかぎり、本物と区別できないような「偽物」ができるようになっています。
中国のブランドショップでは、本物のブランド品がほとんどすべてであることは当然ですが、中には、専門家の鑑定を経ないかぎり、本物と区別できないような「偽物」が混ざってあることが、当然の前提になっているそうです。
もちろん、欧米へ行っても、欧米のブランド品は変えますし、現実に、ブランド品を買う中国人は多いのです。
中国からすけば、欧米へ行くより、日本は隣国で、ツアー料金自体が安いですね。
そして、通常、日本の百貨店やブランドショップで、中国のように「偽物」が販売されることはまずないですから、日本語で書かれた保証書、日本の百貨店やブランド店発行の領収書があれば、本当のブランド品と認めてもらえるそうです。
日本でも、通信販売やスーパー(マフラーなど)は「偽ブランド品」ということがありえます。
よほど信頼されている(一度信用に傷が付くと再起不能な)インターネットサイトで、本物のブランド品を購入しようとするのは大間違いです。