外国事情 バックナンバー2/2
キリスト教系の国の人名・地名
キリスト教系の国の人名・地名・施設名などは、いわゆる「聖人」や「聖人の息子」が結構多いです。
例えば、使徒であるペテロは、英語では「ピーター」(PPMのメンバーなど。歳がわかりますね)、フランス語では「ピエール」(ピエール・カルダンなど)、ドイツ語では「ペーター」(アルプスの少女ハイジに出てくる男の子など)、イタリア語では「ピエトロ」(サン・ピエトロ大寺院など)、ロシア語では「ピョートル」(ピョートル大帝など)、スペイン語では「ペドロ」(NYメッツのペドロ・マルティネスなど)に変化します。
また、使徒のヨハネは、英語ではジョン、ドイツ語ではヨハン、フランス語のジャン、スペイン語ではフアン、イタリア語のジョヴァンニ、ロシア語のイワンに変化します。
同じく使徒のパウロは、英語では「ポール」、フランス語でも「ポール」、ドイツ語では「パウル」、イタリア語では「パオロ」、ロシア語では「パーヴェル」になります。
レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」の配置は、左からバルトロマイ、小ヤコブ、アンデレ、ユダ、シモン・ペテロ、ヨハネ、(イエス)、トマス,大ヤコブ、ペテロ、マタイ、タダイ、シモンだそうです。
ちなみに、使徒ではなく天使である「ミカエル」は、英語では「ミッチェル」や「マイケル」、フランス語では「ミシェル」、ドイツ語では「ミヒャエル」、ロシア語では「ミハイル」です。
あまり、名前にバリエーションがありませんね。
女性の名前は、聖人の名+「a」というのが結構います。
本来は同じ名前なのに、国が違うだけで、全く別の系統の名前と思っておられた方おられませんか?