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外国事情 バックナンバー1/2

オーストラリアとオーストリア

オーストラリアとオーストリアは間違えやすいですね。

 南半球にあり、コアラやカンガルーがいる「オーストラリア」は、ラテン語で「南の地」(terra australis)に由来しています。

 ヨーロッパにあり、ウイーンが首都のオーストリアは、「(Republik) Oesterreich」の英語読みです。
 なお「Oesterreich」は、ドイツ語の「Ost(東)」+「Reich(国)」ですから、日本=「日の本」=「東方の国」とも通じる物があります。

 オーストリア大使館とオーストラリア大使館を間違える人もおり、オーストリア大使館には、「オーストラリア大使館」への地図が掲げられているようです。日本人にとっては、オーストラリアが身近ですし、オートストリアにワーキングホリデーのビザを取得に行くということもありませんから、オーストリア大使館には、「オーストラリア大使館」への地図があるかも知れません。

 またオーストリアに行きますと、「NO KOARAS IN AUSTRIA」「NO KANGAROOS IN AUSTRIA」と書き加えたデザインのTシャツが、土産物屋に売られています。

 平成22年の「G20」は、韓国が議長国でした。

 首脳会議を記念するため、清渓川(ソウルの鍾路と乙支路の間の川)に設置された各国首脳の人形がおかれました。

 オーストラリアのギラード首相の衣装はオーストラリアではなくオーストリアのものでした。
 ギラード首相の人形が着た白い袖の赤いドレス、ピンクのエプロンはオーストラリア伝統衣装というより、オーストリアの民俗衣装(Tracht)ですね。

 「Tracht」とは、南ドイツやオーストリアの民族衣装(末尾の「at」はオーストリア、「de」はドイツの国記号です)の一種です。

 議長国に慣れていないのでしょうね。オリンピックは22年前でしたし。
 ただ、なぜか、国旗はオーストラリアの国旗です。

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