外国事情 バックナンバー1/2
ヨーロッパの鉄道料金
ヨーロッパを鉄道で移動したことがある方おられませんでしょうか。
ヨーロッパは、思っているより小さいサイズですから、鉄道で移動するのも有効です。
例えば、前夜ウィーンを夜行列車で出発すれば、翌朝にはブリュッセルに着いています。
とはいえ、ヨーロッパの鉄道は、日本に比べはるかに高いように感じられます。
例えば、ユーロ高だったころのことですが、ブリュッセル・パリ間のTGV・2等・片道が1万円をこえていました。時間は1時間20分です。
新幹線より張るかに高いですね。
現地の人は、そんなに鉄道代金を支払っているのでしょうか?
通常そうではありません。
ある国の国鉄(民営化された国鉄部分を含みます)が、1年間有効の写真付きパスが、2等なら1万円強で購入できます。
パスを購入すれば、全区間、子供料金(半額)の切符を購入できます。
私の知っている限り、ドイツ、スイス、オーストリアなどはそうなっています。
一見さん(他の国の人)には高く、自国民には安くなっているのですね。
昔は、半額になるパスは、26歳以下の学生しか購入できませんでした。
私は、留学時26歳でしたから、1年以上「おいしい」思いをしました。
パスも安く100マルク、約6000円くらいでした。
留学が遅い人は購入できず、悔しい思いをしていたでしょう。
現在は、年齢・居住地・国籍を問わず買えます。
しかし、あまり利用しない国の鉄道のパスを買う人は珍しいでしょうから、自国民優遇という結果になっています。
スイスで長期間スキー三昧という優雅な方は、日本人でも購入しています。