外国事情 バックナンバー1/2
シーシェパード・その後
「シー・シェパード(Sea Shepherd)」という反捕鯨団体があります。
平成22年1月7日に、公海である南極海で、日本の調査捕鯨船第2昭南丸に、超高速抗議船「アディ・ギル(Ady Gil)」号が体当たりしてきました。
今度は、ピーター・ベスーンなる人物が、日本の調査捕鯨船第2昭南丸に乗り込んできたということで、ニュージーランド国籍のピーター・ベスーン容疑者日本まで保護してつれてきて、平成22年3月12日、艦船侵入容疑で逮捕しました。
わざと逮捕をしてもらい、裁判を通じて、ニュージーランドやオーストラリアなどの反捕鯨世論をさらに刺激することねらっているのでしょう。
平成20年1月16日に起きた同じようなケースで、日本の調査捕鯨船は、平成20年1月19日オーストラリア政府に身柄を引渡し、当時野党であった民主党は、当時の自民党政府を、「甘すぎる」と「こてんぱん」に批判したという経緯がありますから、予想されたことではあります。
起訴されれば、反捕鯨団体が東京に集結して様々な活動を繰り広げ、その模様が全世界に発信されるでしょうが、まあ、そのときはそのときですね。
それに、日本の裁判所やメディアは、被疑者・被告人の姿をさらしませんから、そう大騒ぎになりようもありませんし、日本の警察は、デモなどの強行取締まりをしませんから、反捕鯨運動がますます盛り上がるという可能性は高くないでしょう。
また、建造物侵入の動機などは、犯罪の成否に関係しませんから、裁判で大きな争点になることもないでしょう。
淡々と裁判をして、淡々と刑に処せばいいのではないでしょうか。