美術・音楽 バックナンバー
ラデツキー行進曲
「この曲」とわからなくても、聞いたら「聞き覚えのある」でしょう。
ウィーンフィルのニューイヤーコンサートは、ウィーン現地時間の昼間に始まります。
日本では夜に生中継を見ることができました。
来年は、元日ではなく、翌2日夜のBS-hの録画だけのようです。
ニューイヤーコンサートは、正規のプログラムが終わり、アンコールで、ヨハンシュトラウス(二世)の「美しく青きドナウ」を演奏し、それでも観客の拍手が何時までも鳴りやまず、その年の指揮者が一言新年の祝辞を述べ、ヨハンシュトラウス(父)の「ラデツキー行進曲」を演奏し、そのときには、観客も手拍子を合わせて、大変楽しい雰囲気で終わるというのが「お約束」です。
スマトラ沖地震が、平成16年のボクシングデイ(12月26日)に発生したため、平成17年のニューイヤーコンサートには、「ラデツキー行進曲」が演奏されなかった記憶があります。
ということで、「ラデツキー行進曲」は、演奏会の「終わり」の曲というイメージがあります。
検察官の読む起訴状は「・・たものである」で終わりますから、「終わり」=「ラデツキー行進曲」=「たものである」という連想をする法律家は、私だけではないと思います。
ということですが、予想が裏切られることがあります。
中国の杭州は「西湖」で有名な観光地です(日本人には、比較的なじみのない観光地かもしれません。中国は、自国の観光客だけで一杯になるので、対外的な宣伝はしないようです)。
「西湖」では、1時間に一度くらいの間隔で、噴水でショーをするのですが、いきなり「ラデツキー行進曲」のテープが流れたのには「びっくり」しました。
まあ、最初にやって悪いという規則があるわけではないので、問題はないんでしょうが、日本でやれば「ひんしゅく」ものでしょうね。
杭州には、上海から約1時間の電車でつきます。日本の新幹線(「はやて」)の「まんま」です。
そのうち、「ラデツキー行進曲」が、最後に演奏される日が来るかもしれません。