美術・音楽 バックナンバー
絵画の出稼ぎ
美術館に行って、お目当ての絵を探そうとしていると、外国に「貸出中」ということがあります。
ちなみに、神戸市立博物館での「コロー・光と追憶の変奏曲」は平成20年12月7日で終了しました。
最近のことでが、あまりに本に名画といわれている絵がこなくなりました。
昔は、モナリザが来るなど、結構展覧会があったのですが、小粒になっています。
それでも、結構、入場者が多いということは、日本でも「有名」というだけではなく、絵の好きな人が多くなったことをうかがわせます。
西洋の美術館も、1番の目玉はともかくとして、2番目以下を出稼ぎに出すことがあります。
例えば、パリのオルセー美術館の、ミレーの 「落穂拾い」 や 「晩鐘」 などは、オルセー美術館にいる期間の方が短いくらいではないでしょうか。
出稼ぎ先は、台湾、韓国、そして中国が多いです。
ある程度「有名」だから見に行くという人たちが多いレベルのような気がします。
いずれにせよ、外国の美術館に行って「特別展」をやっていると、特別展の内容にもよりますが「丸もうけ」という気分になるときがあります。
ある特定の画家の世界各国に散らばっている名画が、相当数そろうのですから。
出展している美術館によっては「一生行かないだろうな」という美術館もあります。
話を「出稼ぎ絵画」に戻して、絶対「出稼ぎ」できない絵画があります。
オランジェリー美術館の一室をしめている、モネの「睡蓮」 です。