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フェルメール
ヨハネス・フェルメールをご存じでしょうか。
17世紀オランダ、フランドル派の画家で、画家商が本業とも言われています。
その生涯について、謎につつまれており、作品の工程日数や制作記録、デッサンなども発見されていません。
また、寡作(現在、確認されているのは30数点)でも有名で、わずかの作品しか残っていません。
寡作のためか死後まもなく忘れられたのですが、19世紀後半、その「近代性」が注目を集め、17世紀最大の画家のうちに数えられるようになりました。
代表作は「青いターバンの少女」「デルフトの眺望」で、これらはデン・ハーグ(オランダ)にある「マウリッハイス美術館」に展示されています。これが目的でハーグに行くツアーもあります。
日本人は、フェルメールが好きですね。
いつころからなんでしょう。
もっとも、日本が景気がよかったころ、当時の安田火災は、ゴッホのひまわりを信じられない金額で競り落としましたが、フェルメールの絵は日本に1枚もありません。
アメリカは、早くから富裕だったので、ニューヨークのメトロポリタン美術館だけで4枚あります。
「フェルメール展」 が8月2日~12月14日、東京・上野の東京都美術館で開かれる予定です。以下の3作品を含む6作品が一堂に展示されるそうです。世界のフェルメールの6分の1が日本に集まります。
「小路」=アムステルダム国立美術館(オランダ)所蔵
「ワイングラスを持つ娘」=ヘルツォーク・アントン・ウルリッヒ美術館(ドイツ)所蔵
「マルタとマリアの家のキリスト」=スコットランド・ナショナル・ギャラリー(英国)蔵
フェルメールに興味のある方はお出かけになったらいかがでしょう。