2012年バックナンバー
コモディティ化
「コモディティ化」という言葉をご存知でしょうか。
英語の「commodity」は日用品という意味です。
英語の「commodity」は日用品という意味です。
「コモディティ化」とは、「日用品化」「汎用化」という意味で、製品の差別化ができず市場へ多数の企業が参入し、結果的に企業の利益が上がらなくなることをいいます。
デジタル家電が主となります。
テレビをみてみましょう。昔のブラウン管テレビは、ソニーのトリニトロンなど、他の会社の追随を許さないものがありました。
他の日本メーカーも同じです。
液晶テレビは、「匠の技」というより、液晶パネルさえ同じならば、どこのメーカーでも、「写り映え」は似たり寄ったりです。
日本では、韓国製のテレビを見ませんが、ヨーロッパや北米に行くと、サムソン、LGが席巻しています。
昔は、日本のテレビの独壇場でしたが・・・
ヨーロッパや北米は、同じ画面なら安価なものを購入します。
また、サムソン、LGの液晶の方が、日本の各メーカーより、むしろ品質がよくなっているとさえいえます。
また、コモディティ化回避の企業戦略としては、付加価値の付与による多機能化など差別化戦略がありますが、液晶テレビは無理でしょう。
それ以前に、洗濯機や冷蔵庫の「白物家電」もコモディティ化しています。
これは、韓国と言うより中国ですね。
中国のハイアールという家電(サンヨーの「アクア」ブランドも買収しています)が、市場を席巻する日も遠くないと思います。
もっとも、日本の消費者は「韓国製」「中国製」を、「日本製」より下に見ていますから、日本市場では、限度があるでしょう。
あとは自動車ですね。
コモディティ化は、そう簡単にしないでしょう。
自動車は、「安全」が、一番の差別化ですから、日本に追いつくのは、なかなか難しいしょう。
もちろん、追いつけば「大した」ものです。