2012年バックナンバー
インド版巨人の星
インドは、野球は盛んではないので、「クリケット」に変わっているそうです。
英国や英連邦諸国など旧植民地(インド、パキスタン、オーストラリア、ニュージーランド)ではクリケットが盛んです。
題は「スーラジ ザ・ライジングスター」だそうです。
貧しい家に育った主人公スーラジがクリケットのスター選手になる物語です。
「カーストなどはどうなるんだ」というのは弁護士的発想でしょうか。
インド版「大リーグボール養成ギプス」は鉄製ではなく、タイヤが使用されるそうです。
父星一徹の「ちゃぶ台かえし」は、食べ物を粗末にしてはいけないということで、単に、テーブルをひっくりかえすだけだそうです。
「大リーグボール」に替わる魔球も登場するそうです。
クリケットでは、打者は、ピッチの両サイドに刺してある3本の棒(ウィケット)に、あたらければ何回空振りしてもいいというルールで、空振りしてウィケットにあたってしまったらアウトというルールだそうです。
大リーグボール2号のように「消える魔球」は有効のようです。消えて、打者を空振りさせ、また、現れてウィケットにあたれば、打者アウトです。
大リーグボール1号は考えにくいかもしれません。
ライバルの花形満に相当する企業家の御曹司は「ヴィクラム」の名で登場するそうです。
「巨人の星」の花形満は、18歳未満でスポーツカーに乗っていましたが、さすがに、運転手に運転させるという設定だそうです。
成長が続くインド市場で事業拡大を進めるスズキのインド子会社マルチ・スズキなど日系企業5社が協賛していて、企業家の御曹司「ヴィクラム」は、スズキ車に乗ってくるのでしょう。
もっとも、企業家の御曹司が、スイフトやワゴンRやアルトなどの自動車に乗っていたのでは興ざめですね。
いま、なぜ、インドで「巨人の星」なのか?
日本も「巨人の星」放送当時は、経済成長が著しかったです。
気合と根性で働く「モーレツ社員」は、「一生懸命働けば、よりよい生活が待っている」と信じていました。
貧しい家庭に育ちながらも、努力してスター選手になるというサクセスストーリーは、インドで受けるのでしょう。