2012年バックナンバー
橋下市長と週刊朝日
朝日新聞100%子会社の週刊誌「週刊朝日」が橋下徹・大阪市長の出自をめぐる記事で、日本でタブーとされる同和問題に触れ、謝罪コメントを発表しました。
私は見ていないのですが(売切れのためです。「週刊朝日」はおおもうけでしょう。大阪弁護士会の図書館にあるはずですから、時間があれば見ておきます)、あまり内容が「えげつない」ようなので、一体、何が書いてあったのか、どのマスコミも報道できませんから、読んでない人間には、どんな内容かはわかりません。
「ハシシタ 奴の本性」と題する特集記事です。
「橋下徹のDNAをさかのぼり本性をあぶり出す」などという見出しを掲げています。
橋下市長の父親が同和地区の出身者で「やくざ」活動をしていたなどと言及していたそうです。
橋下市長は「僕の人生の過程は丸裸にされてもやむを得ないが、先祖を徹底的に調査して暴き出すのは一線を越えている。僕の子供、孫にも影響する」「僕はヒトラーだとか言われているが、それこそナチスの民族浄化主義につながるような非常に恐ろしい考え方だ」などと述べ、朝日新聞の取材を拒否しました。
週刊朝日は「同和地区を特定するような表現など、不適切な記述が複数ありました。橋下市長をはじめ、多くのみなさまにご不快な思いをさせ、ご迷惑をおかけしたことを深くおわびします」とする謝罪コメントを出しました。
同和問題は、一向に解決の兆しが見えませんね。
同和問題つまり部落差別は、同質性の高い日本社会だからこそ生まれたものであるという説があります。
少数民族がいる国なら、為政者は、国民同士いがみ合いさせ、政権批判にもっていかないようにするために、少数民族を利用すれば足りるという説です。
私のような弁護士は、あまり「同和問題」を意識することはありません。
遺産分割で、遠方にある不動産に思ったような値段がつかなかったり、離婚訴訟などで「差別した」「差別なんかしていない」という程度です。