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2012年バックナンバー

自白

大阪地方検察庁は、遠隔操作ウイルスに感染したパソコンから犯罪の予告が書込まれた事件で、逮捕・起訴された後に釈放された大阪の男性について、事件とは無関係の可能性が高まったとして、起訴を取消す方向で、高等検察庁などと協議することになりました。

 ちなみに、起訴については「取消し」で「取下げ」ではありません。当初は、混同したマスコミがありました。


 コンピュータやコンピュータを利用した通信の進化についていけませんね。

 遠隔操作の可能なウイルスとか、海外サーバー経由したメールとか、「私は誰、ここはどこ?」状態です。

 せいぜい、怪しいメールには気をつけます。


 三重県の27歳の男性が、掲示板に「伊勢神宮を爆破する」と書込んだという事件は、否認して釈放ですから、「当たり前」といえば、「当たり前」ですね。


 大阪府のアニメ演出家が、大阪市のホームページなどに脅迫メールを送ったとして逮捕された事件では、一貫して否認していたそうです。
 「脅迫文に本名を書入れる」という時点で「怪しい」ですね。
 警察、検察は「IPアドレス」を証拠に、まったく聞入れなかったそうですが、裁判所での判決が出ていたとすると、結果は有罪だったでしょうか、無罪だったでしょうか。


 福岡市の無職の28歳の男性が、秋篠宮ご夫妻の長男悠仁殿下らに危害を加えるとの内容のメールを幼稚園に送信していた事件は「問題」ですね。

 逮捕後に「自白」していたそうです。

 警察が、自白させたのでしょう。
 暴力をふるって自白を強要したということでもなさそうですから、「罪を認めれば起訴猶予ですむ」「否認し続ければ実刑になる」と誘導したという確率が高そうです。

 これが一番問題の大きい事件ということになりますね。


 ところで、ロシアの有名な小話(アネクドート)に、次のものがあります。

 スターリンが秘密警察長官ベリヤを呼び付けて言いました。
「私の腕時計が見つからない。誰かが盗んだに違いない。すぐに犯人を捜し出せ」
 ベリヤは「分かりました、同志スターリン」と答えました。

 その後、腕時計はスターリンの机の中から出てきました。
「もういいよベリヤ、腕時計は見つかった」
 ベリヤは「遅すぎます同志。すでに20人の容疑者を逮捕しましたが、全員が犯行を自白しています」

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