2012年バックナンバー
塩分入り飲料
暑い日が続きます。
熱中症を避けるためには、水分のこまめな摂取が必要です。
ミネラルウォーターやお茶ではなく、電解質の含まれたものがよいとされています。
0.9パーセントの生理食塩水(0.9%のNaCl)に近い浸透圧の水分が、最も効率よく水分摂取できます。
発汗などの体液喪失に対し水のみを補充し続けると、血漿中の電解質濃度および血漿浸透圧の低下を伴う「低張性脱水」という症状になるからです。
ミネラルウォーターやお茶だけを飲むのであれば、端的に、適量の「塩」をなめればいいということになります。
肉体労働者は、塩辛い食事を好むといわれます。
肉体労働をしていると汗を多くかきますから、水分とともに塩分が多く失われます。
人間はよくしたもので、理屈は知らなくても、塩分を多めにとって、失われた塩分を補給するため、塩辛い食事を好むようになります。
「塩入り清涼飲料水」ということを売り物にしている飲料があります。
キリンの「世界のKitchenからソルティライチ」、サッポロの「ソルティ・バブルス ライム」、サントリーの「夏のはちみつレモン」などです。
かわったところでは、ミドリ安全のキャンディ「塩熱飴 」などがあります。
普段から塩分を多めにとっている人は、水分だけでも問題にならないかも知れません。
ただ、普段から塩分少な目の人は、せっかく水分を十分にとっているのに、脱水症になりかねませんので、ご注意を。