本文へ移動

2012年バックナンバー

オスプレイ

アメリカ政府は、アメリカ軍の最新型輸送機「オスプレイ」を、平成23年7月23日に岩国基地に搬入することを日本側に伝えてきています。
 いずれ、沖縄に配備されます。

 アメリカ政府は沖縄県に、MV-22オスプレイを配備する計画を進めています。
 配備先は宜野湾市にある海兵隊の普天間基地です。
 基地所属のヘリコプター約50機のうち、旧型のCH-46ヘリ24機を、オスプレイに転換する予定です。

 旧型のCH-46ヘリ24機は、老朽化しすぎて(昭和36年実戦配備)、現役で働ける機種ではありません。また、海兵隊隊員輸送のヘリは、他に選択はなさそうです。
 ちなみに、私は、昭和30年生まれですから「老朽化」といわれるCH-46よりも長く生き続けていることになります。

 CH-46ヘリとオスプレイを比較しますと、ペイロード(Payload・有効積載量)約2倍、速度3倍(時速564km)、作戦行動半径4倍と大きく異なります。
 オスプレイは空中給油が可能ですから、作戦行動半径はもっと差が出ます。

 尖閣諸島がきな臭くなっていますから、アメリカが、日米安保条約の対象範囲と明言している尖閣諸島での作戦遂行に大きく役立ちます。

 オスプレイはこれまでに7度の墜落事故を起こし、36人の死亡者を出しています。
 危険な輸送という指摘もあります。
 ただ、平成18年から6年間の実戦配備がなされていて、イラクやアフガニスタンのように、日本の基地の離発着時に「狙われる」ということは考えにくいですから、慎重に操縦できます。

 山口県の岩国基地への搬入は予定どおりでいいと思います。
 沖縄の基地への配備もやむを得ないでしょう。
 配備後に日本各地で実施される予定の低空飛行訓練ルートも問題ないでしょう。少なくとも、水平飛行中には事故の確率は低く、事故が起きる確率の高いのは基地内です。

 そもそも、軍事基地は、外敵の攻撃から真っ先に標的になるという危険をはらんでいます。
 また、外敵の攻撃から真っ先に標的になるときの攻撃は並はずれたものになるという危険があります。

 在日米軍の再編で、沖縄県の普天間飛行場が名護市辺野古への移設が失敗に終わったことこそが問題となります。
TOPへ戻る