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2012年バックナンバー

平成24年2月28日、気象庁気象研究所などが、東京電力福島第一原子力発電所の事故によって「大気中」に放出された放射性セシウムの総量は、最大約4京(けい)ベクレルに上ると発表しました。

 従来の国内外の機関による推計値の約2倍に相当し、4京ベクレルは、旧ソ連のチェルノブイリ原子力発電事故での放出量の約2割に相当するそうです。
 チェルノブイリ原子力発電所事故の放射性セシウムの総量は、約20京ベクレルという計算になります。

 東京電力福島第一原子力発電所の事故により放出された放射性物質の3割は陸、7割は海に広がったとされる。そのため、海のデータを考慮しないと、正確な放出量を試算することは難しいと考えられています。

 チェルノブイリ原子力発電所事故と異なり、東京電力福島第一原子力発電所の事故により、放射性物質が、大気中だけではなく、相当量が海に放出されています。
 といいますか、現時点においても、放射性物質が、相当量が地下水や海に放出中でしょう。
 まだ、東京電力福島第一原子力発電所の事故による放射性物質放出は収束していません。


 「京」(けい)いう単位が登場するところがすごいですね。
 日本を含む中国文化圏の数の数え方は、4桁ごとに区切ります。
 欧米式の3桁ごとに区切りるのとおおきな違いがあります。
 日本でも、算用数字のコンマは、欧米式に打ちますが、若干読みにくいですね。

 10の68乗まであるそうです。

10^4 万(まん)
10^8 億(おく) 
10^12 兆(ちょう)
10^16 京(けい) 
10^20 垓(がい)
10^24 予(じょ) 
10^28 穣(じょう) 
10^32 溝(こう) 
10^36 澗(かん) 
10^40 正(せい) 
10^44 載(さい) 
10^48 極(ごく)
10^52 恒河沙(ごうがしゃ) 
10^56 阿僧祇(あそうぎ)
10^60 那由多(なゆた)
10^64 不可思議(ふかしぎ) 
10^68 無量大数(むりょうたいすう)


 なお、大和言葉の数は、それほど大きな数字まではかぞえません。

 1桁の数字は「ひとつ」「ふたつ」「みっつ」「よっつ」「いつつ」「むっつ」「ななつ」「やっつ」「ここのつ」ですね。

 10は「とう」、20は「はたち」、30は「みそじ」、40は「よそじ」、50は「いそじ」、60は「むそじ」、70は「ななそじ」、80は「やそじ」、90は「ここのそじ」となります。
 20「はたち」、30「みそじ」、40「よそじ」くらいまでは、年齢に使います。「みそじ」を「三十路」、「よそじ」を「四十路」と書きますね。書かなくても「みそじ」「よそじ」だそうです。

 100は「もも」です。200は「ふたほ」、300は「みほ」、400は「よほ」、500は「いほ」、600は「むほ」、700は「ななほ」、800は「やほ」、900は「ここのほ」となります。
 山口百恵の「百恵」は「ももえ」ですね。

 1000は「ち」です。2000は「ふたち」、3000は「みち」、4000は「よち」、5000は「いち」、6000は「むち」、7000は「ななち」、8000は「やち」、9000は「ここのち」となります。
 「君が代は千代に八千代に」の「千代」は「ちよ」、「八千代」は「やちよ」ですね。

 10000は「よろづ」です。2000は「ふたよろづ」、3000は「みよろづ」、4000は「よよろづ」、5000は「いよろづ」、6000は「むよろづ」、7000は「ななよろづ」、8000は「やよろづ」、9000は「ここのよろづ」となります。
 「万屋」は「よろづや」と読み、今でいえば、「百貨店」か「コンビニ」です。

 大和言葉では、4「京」ベクレルという数は数えられません。
 国の借金も、1000兆円ということは、0.1「京」円ですね。

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