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2012年バックナンバー

関西電力の火力発電

 平成24年4月20日、和歌山県議会議長らが大阪市の関西電力本店を訪れ、平成16年から建設が中断している、和歌山市の液化天然ガス(LNG)火力発電所(出力370万キロワット)の早期建設を求めました。

 和歌山市の液化天然ガス(LNG)火力発電所は、敷地面積約95万平方メートル、 最大出力は前記のとおり370万キロワット、平成9年にに建設が認められ、平成13年に着工されましたが、電力需要の伸び悩みから平成16年に中断しました。
 運転開始時期のめどは立っていません。

 和歌山県議会長は「国がこういう時だからこそ、建設が必要だ」と申入れたのですが、関西電力は「国で長期のエネルギーバランスが盛んに議論されており、将来の需給見通しを踏まえて検討したい」と話したにすぎません。

 370万キロワットということは、原発4基分に相当します。

 新規着工ですから、何年もかかるはずはありません。
 環境アセスメントも、短縮ないし省略されるはずです。

 今年は間に合わないにしても、来年か再来年には稼働できるでしょう。
 去年から着工していれば、今年の夏、間に合っていたかもしれません。多分、無理でしょうが。

 関西電力が、その気になりさえすれば、370万キロワットの火力発電所の運転ができますが、一向に着工しようとしません。
 関西電力は、原子力発電が再稼働すれば「不必要」と考えているのでしょう。

 せっかく、和歌山県が、近畿の電力不足に一肌脱ごうといっているのですが(もちろん、固定資産税と雇用を期待しています)、関西電力は「原発一本槍」のようです。

 和歌山県は、近畿の中で、原子力発電事故から「縁遠い」県になりました。
 水系も、奈良県と並んで、淀川水系と無縁です。
 その昔、関西電力が、和歌山県に原子力発電建設を計画していたのが嘘のようですね。

 もちろん、和歌山県が、地震や津波が近畿で一番危険であることに変わりはありません。
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