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2012年バックナンバー

地方公務員の定年退職

公務員の定年の延長が話題になっています。

 一般に、国が法律で定めるのは国家公務員です。

 地方公務員は、条例で定められます。
 地方公務員法28の2に以下のとおり定められています。
「1  職員は、定年に達したときは、定年に達した日以後における最初の3月31日までの間において、条例で定める日に退職する。
 2  前項の定年は、国の職員につき定められている定年を基準として条例で定めるものとする。
 3  前項の場合において、地方公共団体における当該職員に関しその職務と責任に特殊性があること又は欠員の補充が困難であることにより国の職員につき定められている定年を基準として定めることが実情に即さないと認められるときは、当該職員の定年については、条例で別の定めをすることができる。
   この場合においては、国及び他の地方公共団体の職員との間に権衡を失しないように適当な考慮が払われなければならない」

 地方公務員も、現在は、国と同じように、原則60歳定年、医師と歯科医師65歳、守衛用務員63歳と定めている条例が大半のようです。

 なお、私とさほど年がかわらない弁護士さんの話によると、昔は、地方公務員について、定年が60歳未満ということがあったようです。
 私とさほど年がかわらない弁護士さんの地方公務員をされていたお父さんたちは55歳で定年退職したとのことです。

 昔は、地方公務員の場合、定年退職年齢は、地位(級)によって異なったようです。

 当時の表は、現在とは逆で、地位(級)が高いほど数が小さく、地位(級)が低いほど数が大きくなっていたのですが、地方公共団体によっても異なりますが、当時の6級以下は55歳~57歳、5級以上は60歳となっていたようです。

 「地方公務員の職務の級の構成について」

 私の父は、和歌山県庁に勤務する地方公務員でしたが、定年は60歳でした。

 私の父は、上記の表9級該当職を最後に退職したのですが、その等級の職で60歳の定年まで勤務する人はおらず、私の父も「後進に道を譲る」という名目で58歳で早期依願退職をし、役所のあっせんで関連団体に転職し、相当長期間勤務していました。

 それにしても55歳で定年退職というのは早すぎますね。
 定年退職時から、年金は出てたのでしょうか。
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