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2012年バックナンバー

回送

バスや電車に「回送」という表示がされていることがあります。
 併記されている英語は「Out of Service」「Not in Service」です。

 回送は、交通機関の車両を、営業運転を行わないで移動させることですから、バスや電車がバス停や駅にきても、乗客が、乗車することはできません。

 JRや私鉄で、朝夕の通勤ラッシュ時に、特急、急行電車など優等列車を、一方向に(朝は都心側へ、夕方はターミナルへ)極端に旅客が集中する路線では、輸送力確保のため、ターミナル到着後、一部電車を、乗降をを行わない「回送」として、できるだけ早く出発駅に車両を戻す措置がとられる場合があります。
 朝にターミナルに、夕方に都心に行く人は少ないですから、一々停車させずに迅速に戻すということですね。

 バスも同じで、住宅地から駅へのバスは、朝の通勤ラッシュ時には、駅へのバスは通常運転、住宅地へのバスの一部を回送にして、早く住宅地に戻すということがあります。


 列車は、時刻表にでていませんし、ドアを開けませんから「回送」という文字を見ても、不満に思う人はありません。


 バスについては、ずいぶん待たされたあげく、自分の乗るべきバスが「回送」となっていて、通過ぎるのを不快に思う人もいるようです。
 回送の仕組みや必要性を理解していない人に限って、不快に思う人がいるようです。

 最近、「すみません回送中です」と、バス表示に「おわび」を入れているバスがでてきています。
 併記されている英語は「Sorry,Out of Service」です。
「バスが来たと思ったお客さまが、回送だった時の落胆を少しでも和らげたい」と導入したそうです。

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