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2012年バックナンバー

ピーチ航空

平成24年3月1日から、全日空などが出資する格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーションが、関西国際空港と札幌、福岡を結ぶ路線に就航しました。
 本社は、大阪府泉佐野市にあります。関空のある向かいの市ですね。財政破綻の危機で有名な市でもあります。

 潜在需要を掘り起こす一方、全日空も含めた従来型の航空会社との競合が予想され、航空運賃の下落圧力になる可能性があります。

 LCCの特徴として、機体は一種に統一し、整備や人件費(パイロットは機種ごとに免許が必要です)を削減しています。
 座席を全日空に比べ、2列増やしたということですが、そんなにシートピッチは短くなっていません。
 運行時刻を見ると、着陸から離陸までの間隔を短くし、機材をフル活用していることがわかります。

 機内食や飲物はすべて有料で、客室乗務員がカートに乗せて販売して回ります。
 機内の飲み物のスペースが最小で済みますし、飲む人が少なければ、清掃に時間はかかりません。

 座席指定や手荷物の預かりなども有料です。
 座席指定が有料ということは、指定料金を支払っていない人は「早い者勝ち」の「自由席」ということですね。その方が、搭乗時間の厳守がはかれます。
 ただ、通常のLCCは、「優先搭乗」を有料にします。座席指定をしている人が、時間ぎりぎりに来られたのでは、出発時間の厳守の妨げです。

 手数料ですが、インターネットによる予約手数料が無料ですが、電話なら別途1050円かかります。カウンターでの当日発行は、もっとかかると思います。
 なお、最低料金を選択すると、払戻し変更はできません。
 変更可能なフレキシブルな料金は高くなります。
 日本ですから、クレジット支払いによる手数料はとれませんね。

 ボーディングブリッジは使わず、空港内の商業施設「エアロプラザ」に設けられたカウンターで手続き後、バスで、「沖止め」されている航空機の駐機場へ向かいます。

 少なくとも、変更ができない、あるいは、難しいということでしたら、ビジネスには使いにくいでしょうから、観光か帰省などの目的限定となるでしょう。

 また、関空というのが、いかにもLCCですね。
 海外のLCCは、概ね、メインとる空港ではなく、不便な空港を離発着します。自由も利きやすいですし、駐機料は安いですから。
 伊丹空港と比較すると、時間も運賃も結構かかります。
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