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2012年バックナンバー

裁判官報酬の減額

 平成24年2月29日成立した裁判官の報酬等に関する法律の一部を改正する法律が、「裁判官の報酬等に関する法律の一部を改正する法律案 」のとおりだと仮定しますと、裁判官の報酬は以下のとおりになります。

(減額幅)
最高裁判所長官 100の30
最高裁判所判事及び東京高等裁判所長官 100の20
その他の高等裁判所長官 100の15
判事、1号から6号までの報酬を受ける判事補 100分の10
7号から12号までの報酬を受ける判事補 100分の8

 国家公務員の平均が7.8%ですが、なりたての判事補の方が、平均より高いということでしょう。

 判事以上は、指定職扱いで、ボーナスは低く、東京都区部の20%の大都市調整手当を受けている裁判官で、ボーナスも合わせると、月給の1.7倍程度が年収でしょう。
 判事補は、ボーナス月額が高いですし、わずか8%という減額幅の報酬しか受取っていない若い裁判官は「初任給調整手当」という「げた」をはかせてもらっています。
 ちなみに、裁判官には超過勤務手当は一切つきません。

 これも、時代の流れでしょうか。
 2年間の事件立法ですが、無期限延長になるとの予想が大半です。
 なお、人事勧告分は除いています。

最高裁判所長官 2,060,000 30% 1,442,000
最高裁判所判事 1,503,000 20% 1,202,400
東京高等裁判所長官 1,410,000 20% 1,128,000
高等裁判所長官 1,334,000 15% 1,133,900
判事1号 1,204,000 10% 1,083,600
判事2号 1,060,000 10% 954,000
判事3号 989,000  10%  890,100
判事4号 838,000  10%  754,200
判事5号 724,000  10%  651,600
判事6号 650,000  10%  585,000
判事7号 588,000  10%  529,200
判事8号 529,000  10%  476,100
判事補1号 428,800  10%  385,920
判事補2号 394,200  10%  354,780
判事補3号 368,900  10%  332,010
判事補4号 345,100  10%  310,590
判事補5号 322,200  10%  289,980
判事補6号 306,400  8%  281,888
判事補7号 288,200  8%  265,144
判事補8号 277,600  8%  255,392
判事補9号 253,800  8%  233,496
判事補10号 244,800  8%  225,216
判事補11号 234,300  8%  215,556
判事補12号 227,000  8%  208,840

 なお、最高裁判所長官と総理大臣、最高裁判所判事と国務大臣とは、同額となっています。

総理大臣 2,060,000 30% 1,442,000
国務大臣 1,503,000 20% 1,202,400
事務次官 1,420,720 20% 1,136,576
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