2012年バックナンバー
放射性物質汚染水
国土交通省は、平成24年2月25日、福島第1原子力発電所の飛行禁止区域を半径20キロから3キロに縮小しました。
4号機の西側に、事故後に設置された青や灰色のタンク約1000基が整然と並んでいた。地下水の流入で増続け、約12万トンに達した低濃度の放射能汚染水を貯蔵するタンクがみえます。
循環注水冷却ですが、建屋などに滞留する汚染水を段階的に浄化して原子炉に注水させる仕組みなのですが、1日当たり200~500トンの量の汚染水が増続けているようです。建屋地下に雨水や地下水が流込み、汚染水が増続けるためです。
「1日当たり200~500トンの量の汚染水」というのは、浄化システムの導入後の数値です。
汚染水タンクの許容量は14万トンで、平成23年末の試算では「このままのペースで進めば、平成24年来年3月でいっぱいになる計算ということでした。
東京電力はタンクの設置場所を確保するため、雑木林を伐採し、丘陵部をさら地に造成してきた。敷地内に山積するがれきを仮置きするスペースを設ける必要もあり、新たにタンク置場をつくるのは難しいそうです。
汚染水の「故意による」海洋放出は絶対無理でしょう。
ただ、少なくとも地下水、かなりの確率で海への流出はあるでしょう。
一体どうするつもりなのでしょう。
使捨てにしていいタンカーに汚染水を貯めるというのが「正解」かも知れませんが、その予定もなさそうです。