2012年バックナンバー
福井の原子力発電から50キロ
原子力安全委員会の防災専門部会被ばく医療分科会は、平成24年2月24日、原子力発電事故の際に甲状腺被曝を防ぐ安定ヨウ素剤の服用などについて提言をまとめました。
原子力発電から50キロ圏内では各家庭への事前配布を検討し、服用を指示する主体を国から自治体に移すべきだとしています。
安定ヨウ素剤の服用は、甲状腺がんの原因になる恐れのある放射性ヨウ素による被曝を防ぐのが目的です。
事故発生後の配布では間に合わない可能性があるということです。
各原子力発電から50キロ圏内に含まれる市町村に、各戸への事前配布を検討するよう提言しています。
福井県の原子力発電から50キロ圏内といえば、福井県、滋賀県、京都府の他、岐阜県、兵庫県も含まれます。
そうでなければ「安心か」ということになりますが、琵琶湖が50キロ圏内に相当部分はいっていますから、半減期の短いヨウ素はともかく、半減期の長いセシウムにより、琵琶湖の水が汚染されたら「とんでもない」ことになります。