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2012年バックナンバー

指南

最近、逮捕される「指南役」の報道がふえてきました。

 「指南」の語源をご存知ですか。

 中国の伝説の皇帝である黄帝が、戦争のために指南車を作らせたと史書に記載があるそうです。

 敵対していた部族長が、黄帝の領土に攻込んだとき、敵対していた部族長が人工的に霧を起こして目くらまししようとしましたが、黄帝は「指南車」があることで黄帝は方向を見失わず勝利したそうです。

 磁石の利用ではなく、左右の車輪の回転の差から機械的機構により方位を特定する仕組みであったとされているそうです。現在の自動車のディファレンシャルに似た仕組みだそうです。ですから、最初の設定に誤りがあると、誤った方角を指すことになります。

 なぜ、指し示す方向が、北ではなく南かというと、中国古来の思想に「天子は南に面する」という理由のようです。

 「指南役」にもどって、「指南車」が常に一定の方位を指示したところから、教え示すこと・指導することを「指南する」といい、「指南」する人のことを「指南役」ということになったそうです。

 「指南車」は、最初の設定に誤りがあると、誤った方角を指すことになります。
 「指南役」も、本来、正しい納税、正しい有価証券報告書を「指南」すべきところ、脱税や有価証券報告書虚偽記載など、誤った方角を指したため、誤った方向に突進んだのでしょうね。
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