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2012年バックナンバー

都市による生活保護費の金額

芦屋市は、平成24年2月14日、平成24年度の当初予算案を発表しました。

芦屋市は、関西有数の高級住宅地として知られています。

 芦屋市の平成24年度の当初予算によりますと、生活保護世帯が増え続け、平成24年1月末時点において、1年前と比較し、約40世帯増の約430世帯になり、生活保護経費として初めて10億円を超える10億3400万円を計上しています。

 芦屋市は、景気低迷によって個人市民税が減少するなど厳しい状況が続くとはいいながら、阪神大震災でふくらんだ市債の償還が順調に進み、残高が602億円になる見込みで、1人当たりの市債残高は10年前に比べ半減するそうです。
 大阪や神戸で働いていても、住民税は住所地で納付ですから、やはり高額納税者が多く、「高級住宅地」に違いありません。

 「あの」「高級住宅地」「芦屋」で「生活保護10億円超え」というのですから、ニュースバリューがあるのですね。
 ちなみに芦屋市は人口9万4000人の小さな市です。


 大阪市はどうでしょう。
 全国一受給者が多い大阪市では、市民の18人に1人が生活保護を受け、今年度計上された生活保護費は2916億円です。
 ちなみに大阪市は人口267万人の大都市です。

 大阪市は、人口では芦屋市の28倍ですが、生活保護費では芦屋市の282倍とういう圧倒的金額を「誇り」ます。
 住民1人あたりの生活保護費は、大阪市が芦屋市の10倍ということになります。

 「10倍も」とみるか、「10倍しか」とみるかは、人それぞれでしょう。

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