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2012年バックナンバー

東西の周波数変換所増設

工場や家庭用電力は「交流」です。
 すっかり有名になりましたが、「交流」の電源の周波数は、東日本が50Hz、西日本が60Hzです。

 東日本大震災の時、首都圏の電気不足があり計画停電がありましたが、西日本の電力事情は悪くないにもかかわらず、東日本が50Hz、西日本が60Hzのため、電力の融通ができませんでした。
 今年の夏は、近畿地方の電力供給が「やばい」ようです。

 現在の、周波数が変換できる変電所は、佐久間変電所(最高30万kW)、新信濃変電所(最高60万kW)、東清水変電所(最高10万kW)合計100万kWです。

 東西で融通可能な電力量の少なさは、周波数が変換できる変電所の処理能力の問題ですが、周波数が変換できる変電所を建設するより、新規の発電所を建設するに比べ少額の投資で済むため、処理能力は向上していません。

 平成24年2月11日、経済産業省は、東日本と西日本の間でやり取りできる電気の量を増やすため、東西で違う電気の周波数を変換する設備の建設を支援する方向で検討に入りました。

 これまで周波数が変換できる変電所の建設は、各電力会社任せでしたが、建設費を国が補助するといった支援策を考えて増設を促します。

 平成24年2月16日、経済産業省は、大学教授ら専門家による研究会を新設し、変換所の増設や設備の増強を促す方策を話合います。
 設備の建設費を国が補助したり、政府系金融機関を通して融資したりすることを検討する方針です。

 具体策を平成24年5月ごろまでに基本計画としてまとめるとのことです。
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