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2012年バックナンバー

関西電力の供給増

関西電力は、平成24年1月31日、今夏に火力発電を約60万kW増強すると発表しました。

 長期休止中の「海南発電所」2号機(出力45万kW)を再稼働させ、「姫路第1発電所」に小型ガスタービン2基(計約6.5万kW)を新設するという計画です。
 また、姫路第1発電所や「堺港発電所」の既存ガスタービン6基に吸気冷却装置を取り付け、出力をそれぞれ約10万kW、合計20万kW増やすという計画です。
 他の火力発電所でも数万kW程度の小型ガスタービン設置も検討していく方針だそうです。

 「宮津エネルギー研究所」(定格出力37.5万kW×2)、「多奈川第二発電所」(定格出力60万kW×2)、「海南火力発電所」(定格出力45万kW)が、いずれも「(長期)計画停止中」で、「いったい」「どうするのか」と考えていたのですが、「海南火力発電所 」のみは再稼働させる予定のようです。

 関西電力は、今夏の猛暑時に、供給力2353万kWに対し、最大で785万kW(約25%)の電力不足(3138万kWの需要)になる可能性があると試算しているそうです。
 去年も、需要3138万kWと言っていましたね。
 実際の需要は、3000万kWにはおよばないかと思います。

 関西電力の八木社長は、前記の供給増の発表後、「一段の供給対策」についての質問に対し、「原子力発電所の再稼働に全力をつくす」「(再稼働しない場合については)今後考える」という回答をしました。

 地域独占企業は「気楽」ですね。
 ライバル企業と競争している一般業種の会社は、「うらやましくて仕方がない」でしょう。

 一般業種の会社は、「海南火力発電所」と同時に、「宮津エネルギー研究所」と「多奈川第二発電所」の再稼働の準備に取りかかり、約200万kWの供給増をはかっているでしょう。
 原子力発電が再稼働しなかった場合の危険が高すぎます。

関西電力は、原子力発電が再稼働したら、「宮津エネルギー研究所」と「宮津エネルギー研究所」の再稼働の準備に取りかかる費用が無駄であると考え、原子力発電が再稼働しなかったら、政府や自治体の「せい」にして、電力不足を「節電」という形で、利用者に押しつけるつもりと考えられます。

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