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2012年バックナンバー

快速や新快速の女性専用車両

兵庫県警が、平成24年1月23日、痴漢被害の多いJR神戸線について、普通電車に限られている女性専用車両を快速や新快速にも拡大するようJR西日本に文書で要請したのに対し、JR西日本は「現状では困難」と回答していたことが分かりました。

 大阪と姫路を結ぶJR神戸線の痴漢相談の9割が、新快速や快速など「女性専用車両」のない電車で起きていました。

 JR西日本が「女性専用車両」のない新快速、快速について、「女性専用車両」をもうけることは、「現状では困難」とする理由は、車両編成が6~12両と異なり、停車位置が定まらないとラッシュ時に混乱するためです。

 「女性専用車両」をご覧下さい。

 快速にも、「女性専用車両」がないわけではありません。

 東西線、学園都市線(片町線)、宝塚線(福知山線)は、快速にも(といっても東西線は全駅止まります)、「女性専用車両」がありますね。
 宝塚線、東西線、学園都市線は直通運転をしていて、北新地駅にホームドアがあるくらいですから、直通運転しているすべての車両が、同じ車両編成で、同じドア数と言うことがわかります。
 全部同一編成ですね。

 阪和線は、普通・快速・区間快速に、大和路線(関西線)は、普通・快速にも、「女性専用車両」があります。
 車両編成が快速と普通とが同じですから、問題がないということになります。

 神戸線、京都線は、JR西日本の大動脈で、ラッシュアワーと閑散時の旅客人数に大きな差があり、なおかつ、一定の頻度で列車の発着をする必要があるため、車両編成を6~12両として効率化をはかる必要があります。

 「女性専用車両」はホームにも明記しておかないといけません。
 明記する以上、一定のところに停止しなければなりません。

 ということで、神戸線や京都線(いずれも東海道本線)で、普通電車に限られている女性専用車両を快速や新快速に「女性専用車両」をもうけることは、「現状では困難」という結論になります。

 いずれにせよ、必要なことですから、改善策は検討されているでしょうが、現状では、難しいでしょう。

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