2011年バックナンバー
国旗と国章
「国章」 をご存じでしょうか。
国旗は有名でも、国章がないという国、事実上国章扱いがされているマークがある国があります。
通常、正式な国章がある国でしたら、政府機関には国旗か国章がつけられています。
たとえば、ドイツは「鷲」、オーストリアも「鷲」、アメリカも「鷲」です。
なお、アメリカは「七面鳥」という案もあったそうですが、七面鳥は一夫多妻なので不採用になったそうです。オーストラリアは、「カンガルーとエミュ」です。どちらも前にしか進めません。
なお、国旗は、飛行機や船についていますし、オリンピックの国旗掲揚で有名です。
国章は、通常は、「パスポート」の表紙に記載されています。
また、国章は、国旗と同様に「国家機関」であることを示していることもあります。
日本では、裁判所などの国家機関には、国旗である日の丸が掲揚されています。
ドイツでは、国家機関には、国旗が掲揚されていることもありますが、国章の鷲が建物にしるされていることが多いです。 国章の鷲をみれば、裁判所を含めた国家機関であることがわかります。
そういえば、大阪にあるアメリカ総領事館も国章の鷲ですね。
ちなみに、アメリカの大使館、領事館などは、国旗や国章はいりません。
どこの国へ行っても、警察車両が前方道路に24時間常駐しています。
他の国の大使館、領事館などはも多少の護衛があるにしても「要塞化」していません。
幸せなんでしょうか、不幸なんでしょうか。
天皇家の家紋であり、天皇の紋である十六弁八重表菊紋(菊花紋章)が、国章に準じた扱いを受けています。
パスポートの菊は、国章とは少し違い、簡略化された菊です。
ただ、政府機関には、事実上の国章の菊ではなく、法律上の国旗である日の丸がついています。