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2011年バックナンバー

航空券の制限

 国内国外を問わず、航空券をノーマルで買う人はあまりいないと思います。

 ノーマルの旅券は、払戻し自由(ペナルティーなし)、予約変更自由、どの航空会社にも変更自由(エンドース自由)というものですが、通常、社用の役員・従業員などビジネス客しか買いません。

 通常は、ペックス料金(航空会社がホームページサイトなどで販売。払戻しにペナルティー、予約変更不可、エンドース(他航空会社便への振替)不可)、格安航空券(団体旅行用のチケットのみをばら売り。ペックス料金より、解約・変更が厳しい)で買います。
 なお、弁護士が国内線の航空券を買うのは、依頼者全額負担ですから、ノーマルです。


 ということですが、国際線のペックス料金、格安航空券には、いろいろ制限が付いています。
 1 現地、3日(ヨーロッパ。アメリカなど)滞在制限
 2 複数人同時でないと売らない制限
 3 土曜日をまたがないと行けない制限

 何で、こんな制限を設けるのでしょう。

 理由は、ビジネスマン(ビジネスウーマン含む。以下「ビジネスマン」といいます)、通常忙しく、予定変更も頻繁(早く、商談成立、商談決裂なら、予定より早い)であり、自分で金を出していないので、高くても購入するからです。

 1については、滞在制限については、ビジネス客が、3日も同一地域に滞在することは希です。また、最初から最低3日滞在と決められるはずがありません。ヨーロッパ・アメリカなどに多い制限です。
 2については、観光旅行と違って、通常、ビジネスマンは1人のことが多いです。中国に多い制限です。
 3については、ビジネス客は、土日 に滞在しません。全世界どこでもです。
  土日は、商談相手が休みです。

 ということで、ビジネスマンは、会社・依頼者の費用で、ノーマルチケットを購入してくださいねということです。
 まあ「とれるところからとる」というのが、どこの社会でも常識ですから、やむを得ないのかも知れません。

 ついでにいいますと、国際線のペックス料金、格安航空券の片道チケットという販売はあまりなされません。必ずといっていいほど往復(到着地と出発地が異なる、いわゆる「オープンジョー」を含む)です。
 片道が、往復の半分の値段ということはありません。
 ほとんど同じ料金か、あるいは、逆に高いことだってあるのです。逆に高い場合、突然のアクシデントで帰国できなくなったとキャンセルの電話を入れなければ、当該航空会社「ブラックリスト」に載せられ、次から、購入できない場合もありえます。
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