本文へ移動

2011年バックナンバー

偏西風

飛行機でヨーロッパへ旅行したとします。
 行きのフライト時間が、帰りのフライト時間に比べ1時間から2時間ちがうことがあります。
 特に、ヨーロッパなどといわなくても、大阪から札幌へのフライト時間は、札幌から大阪へのフライト時間よりも、10分~15分短いですよね。

 偏西風(ジェットストリーム)が西から東に吹いているために、東から西へのフライトは偏西風に逆らうため時間がかかり、西から東へのフライトは偏西風にのって時間が短くて済むためです。
 「金毘羅(こんぴら) 船々 追い手に 帆かけて シュラシュシュシュ」ということでしょうか。

 ところで、なぜ、偏西風が吹くのでしょうか。

 偏西風の吹く理由について、「太陽の放射エネルギーを強く受ける赤道付近のほうが北極付近よりも温度が高くなり、よって体積も大きくなるため、赤道付近のほうが北極付近よりも気圧が高くなります。すると、日本などが位置する中緯度帯の上空では、南のほうが北より気圧が高くなり、南から北に空気がながれます」。ここまではいいですよね。

 さらに「空気には気圧の高いほうから気圧の低いほうへ流れようとする力が働きますが、地球が自転しているため、コリオリの力という力(見せかけの力)が働き、結果として等圧線に並行に空気が流れます。これが偏西風です」という説明になるよと、私には理解不能です。

 少なくとも「地球が西から東に自転していて、大気が地球の自転に追いつかないため偏西風が吹く」ということはないようです。
 そういえば、貿易風は、偏西風と逆向きでしたね。

 そんなのは、あまり問題は無いのですが、偏西風のため、中国の汚染された大気がとんでくるのはかないませんね。
 日本は 「日の本」つまり「東の国」で、もろに風下になります。
TOPへ戻る