本文へ移動

よもやま話 バックナンバー2/2

自動翻訳機

自動翻訳機というのがあります。

 音声を聞きとり、自動的に翻訳し、別の言語の音声で瞬時に流すというものです。
 実用化はされていませんが、いずれ、実用化されるのかも知れません。

 通常の「自動翻訳機」といえば、文章を入力すれば、自動的に翻訳し、別の言語の文章が瞬時に翻訳されて画面に現れるというものです。

 これは、コンピュータの人工知能機能(AI)技術を利用して、相当高度なものが開発されているようです。
 インターネットの「お試し版」や、検索サイトの「このページを翻訳する」をクリックしてでてくる日本語は「噴飯もの」、面倒でも原文を見た方が早いです。原文は「どんな文章か」という想像をするのも一興ですが・・
  「asiarooms.comの機械翻訳」 はけっさくです。

 自動翻訳機が、どの程度のレベルにあるか、調べる方法はあるでしょうか。
 英語を例にとれば、日本語を英語に訳させてみます。英語が読めれば、どの程度正確かということがわかります。
 英語が読めなければ、再度、日本語に訳させてみたらよいのです。 
もともとの日本語が原形をとどめていたら、比較的正確だということがわかりますし、ほとんど原文どおりなら、正確な翻訳機ですね。

 この方法によれば、たとえば、タイ語、タガログ語など、なじみのない外国語の翻訳機の正確性を知ることができます。もっとも、そんな機械があるかどうかは知りません。

 なお、日本語は、比較的翻訳の難しい言語とされています。
たとえば、英語とドイツ語なら、ある単語の意味が「1対1」になっているのに、英語と日本語では、「1対2」程度は当たり前、「1対5」程度の単語もあります。

 ちなみに、英和辞典を見ると「Yes」の訳として「はい」「いいえ」と反対の意味が記載されています。英語の否定疑問文で聞かれたとき、「そのとおり否定ですよ」は、日本語では「はい」ですが、英語では「No」を使います。ですから「No」に「はい」という役が付いているのですね。
 また、英和辞典を見ると「come」の訳として「来る」「行く」と反対の意味が記載されています。通常は「来る」ですね。ただ、英語では、相手が自分のところに「行きますよ」というときは「I'm comming!」と言いますから、「come」の訳として「行く」と記載されているのです。

 自動翻訳機の精度は、類似言語か、全く異なる言語かで大きく違います。
 全く異なる言語間での翻訳がちゃんとできるようになったら「本物」です。

 高度な文学的才能を持ち、文学を意訳して、別の言葉の文学のレベルに到達させることのできることのできる翻訳家以外の翻訳家は失職するかも知れません。

 手っ取り早く「翻訳こんにゃく」どこかに売っていませんかね。

TOPへ戻る