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よもやま話 バックナンバー2/2

自動販売機

日本では、自動販売機が発達しています。
 もちろん、電車の切符など言うまでもないことですが、ソフトドリンク以外にも、酒、たばこなど、様々なものが買えます。

 外国へ行くと、自動販売機は、電車の切符ぐらいという国が多いですね。

 ところで、私たち日本人は、自動販売機で切符などを買うとき、まず、硬貨や紙幣を入れ、その次に、ボタンを押して、目的のものを購入するということが当然の前提としています。

 ただ、この方式をとっているのは、案外、日本が唯一ではないかという気がします。

 諸外国では、最初に、目的のもののボタンを押します。

 例えば、A駅までの切符であれば、先に、A駅までの金額を確認してボタンを押してから硬貨や紙幣を入れます。
 また、飲み物であれば、まず、欲しいもののボタンを押します。

 すると、金額がディスプレイに表示され、紙幣や硬貨を投入するごとに必要額が減っていき、「0」、あるいは、オーバーした時点で、切符や飲み物が出てきて、お釣りがあれば返却されます。


 日本で発行される外国のガイドブックでは、大抵、どの国のガイドブックを見ても「自動販売機の購入方法は日本とは逆です」と書かれていますが、実は、日本が「逆」なんですね。

 関空にある飲み物の自動販売機、また、JRや南海の切符の販売機で、「勇気のある」外国人が、先にボタンを押して、何も起こらないので「故障」と判断し、有人の販売所・販売店に行くか、あるいは、後ろに並んでいる親切な日本人に「coin first」などと教えてもらっています。

 どちらが合理的と思われますか?

 我々日本人は慣れていますが、圧倒的に、諸外国の方が合理的の気がします。

 ただ、どこの国の自動販売機が優秀かというと、圧倒的に日本です。

 諸外国には「お釣り」がでない販売機があります。
 また、投入するのが硬貨に限られていたり、高額の切符などでも、特定の額面少額の紙幣のみしか受け付けないという自動販売機もあります。

 あと、よく壊れています。
 私は、面倒でも、飲料、バス・路面電車・近距離電車の切符など、あきらめのつく「わずかな」損ですむものしか自動販売機では買いません。
 壊れていた場合、もちろん、言葉の問題もありますし、仮に言葉の問題がないとしても、責任者がはっきりしなかったりして「泣き寝入り」ということになったりします。
 また、日本は、この点「性善説」で、原則として「顧客の説明が正しい」ものとして扱ってくれますが(極端な場合、申告額の硬貨を、ノーチェックのまま返してくれます)、諸外国では「どんな硬貨や紙幣を入れて、どんな操作をしたのか」詳細に聞かれ、「機械内部のチェック」などを経てから、はじめて払戻されます。
 やたら、時間がかかりますから、少し我慢して、結局のところ、有人の行列に並んだ方が賢明な場合が多いようです。

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