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よもやま話 バックナンバー2/2

ゼミと卒論

大学には、通常「ゼミ」(ゼミナール。演習)というのがありますね。
 また「卒業論文」を書くことが卒業の必須の要件となっている場合もあるようです。

 結構弁護士仲間に「どこのゼミですか」と聞いたり、新入弁護士が、自己紹介のときに「○○教授のゼミです」という人たちがいます。

 新入弁護士が「○○教授のゼミです」と自己紹介するのはともかく、私が「どの先生のゼミですか」と聞かれ、「何のゼミもやってませんよ」と答えると、びっくりした顔をする方もおられます。


 通常、高学年のゼミは「卒論作成」をその主たる目的としています。
 大学によっては、ゼミが「必修科目」となっています。すると、ゼミを履修し単位を取得しない限り、永遠に大学を卒業できないことがあります。

 案外、法学部にも「ゼミ必修」という大学が結構あるようです。

 研究室で、特定間教授の指導のもと、卒業論文研究をすることは有益かも知れません。
 また、研究室の学生集まって自主的に勉強することは、講義を受けるのとは違った意義があるのでしょうね。大学教授と身近に接したり、ゼミ仲間とも親しくなけれるでしょう。

 ただ、私の卒業した大学の法学部は、ゼミ自体はあるのですが、ゼミが「必修科目」となっていません。あまり、ゼミに参加していた友人はあまりいません。
 私自身は、ゼミに参加していませんから、「卒業論文」も書いていません。

 私が、教養学部の時に、経済のゼミ(サミュエルソンの「経済学」がテキストでした。もちろん都留重人教授の訳した方です)に参加していましたが、法学部進学と同時に試験勉強に忙しくなり、ゼミに参加する時間もありませんでした。
 飲みに行く時間や、麻雀をする時間はありましたが・・

 当時は何も考えませんでしたが、せっかく大学に入ったのですから、ゼミに入って、卒業論文(必須単位合計90単位中たったの「2単位」ですが)を書いておけばよかったのかな、と今となっては思っています。

 ただ、私が司法試験を受験した年前後は、民事訴訟と刑事訴訟が選択だったのですが、自分の選択する予定以外の訴訟法を、ろくに勉強していない人がいました。
 私は、刑事訴訟法を選択していたのですが、民事訴訟法はさすがに勉強していました。

 司法研修所にはいると「民事訴訟法選択者」のための「刑事訴訟法講演」、「刑事訴訟法選択者」のための「民事訴訟法講演」がありました。「冷やかし」で講演を見に行ったのですが、レベルの低いこと低いこと。
 当時の司法試験の完全な欠陥と思いました。
 さすがに、今は是正されているようです。
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