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よもやま話 バックナンバー2/2

タイ米

米には、「長い米」と「丸い米」があります。

 日本、韓国、中国北部、オーストラリア、アメリカの一部などで栽培されている米は「ジャポニカ米」と呼ばれます。 円形で短粒なので「短粒種」とも呼ばれています。
 日本で普通に食べているお米です。
 ただ、全世界的に見ると、15%程度の生産量にすぎません。

タイをはじめ中国の中南部、インド、アメリカの一部などで栽培されている米は「インディカ米」と呼ばれます。 細長い長粒米なので「長粒種」とも呼ばれています。
 というより「タイ米」といった方がわかりやすいでしょう。
 日本ではお目にかかることは少ないですが、全世界で栽培されているお米の約85%を占めています。

 日本で食用にされている米は、ジャポニカ米ですが、沖縄の泡盛永久ばれる焼酎の原料はインディカ米です。

ということは、台湾、韓国、カリフォルニアなどに旅行しない限りは、通常、米といえば、インディカ米が出てきます。
 ただ、欧米でも「SHSHI」ブームで、「SHSHI」には通常「ジャポニカ米」が使用されています。インディカ米だと「ぽろぽろ」こぼれて、つまんで、口に入る前に、空中分解するかも知れません。

 ヨーロッパなどでは、パエリアに入っていたり(インディカ米)、スープに入っていたり(インディカ米。野菜扱い)するくらいです。
 まっとうな日本料理店に行けば、「ジャポニカ米」がでてきますが、中華料理店などでは「インディカ米」で、ドイツなどでは、通常のスーパーに行けば、「インディカ米」が売っています。
 lange Kornやlange Reisと呼ばれています。
 どうしても「ジャポニカ米」で米を作りたければ、日本食料店などに行って、runde Kornやrunde Reisを買わなければなりませんが、「インディカ米」に比べかなり高いです。通常カリフォルニア米ですが、高いといっても、日本で購入する米よりはかなり安いといっていいでしょう。

 イメージの悪い「タイ米」ですが、パエリアにしたり、炒飯にしたら結構おいしいですし、慣れてくれば、高い「ジャポニカ米」などを遠路買いに行くよりは、近場で安い「インディカ米」を炊くことに違和感はなくなります。
 あくまで、私自身の「舌」の問題ですが・・

 ちなみに、平成の米騒動(平成5年)があり、タイ米はまずいという評判がたちましたが、輸入したのがタイの古米、古々米ということもあり、余計に悪印象を持った方がおられたかもしれません。
 ただ、そのとき、タイ米のおいしい料理の仕方も紹介されましたよね。

 ところで、日本人はいつまで「ジャポニカ米」を腹一杯たべられるのでしょうか

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