よもやま話 バックナンバー2/2
米の復権
小麦価格の上昇から、朝食をパンからご飯に換える家庭が多いらしいですね。
漬け物、みそ、豆腐などのほか、「ふりかけ」「お茶漬けの素」「海苔の佃煮」の売り上げも好調らしいとか。
日本人なのですからお米を食べたらいいという、ありがたい教訓かも知れません。
もっとも、パン屋さんは困っているでしょうね。
また、うどん屋やそば屋も、厳しくなるかも知れません。
パスタ類も・・
米は麦の、麦は米の「代替財」と呼ばれます。
「代替財」とは、どちらか一方があれば効用が得られる他の財のことで、米と麦の他、バターとマーガリンなど、互いに代替関係にあるので「代替財」と呼ばれます。
一方の代替財の価格が上昇すると、他方の代替財の価格が変わらなければその分需要は増えることになり、逆に一方の代替財の価格が下落すると、他方の代替財の価格が変わらなければその分需要は減ることになります。
お米屋さんはいいのでしょうが、パン屋さん、うどん屋さん、そば屋さんなどは深刻なのかも知れません。
もっとも、従来のようなお米屋さんはあまりみかけなくなりました。特に銘柄にこだわりがなければ、スーパーで購入すれば十分です。
ただ、ある意味、米は「日本の精神」の源流なのかも知れません。
天皇陛下のお田植えは恒例になっていますし、昔は、ご飯を食べ残すと、両親から「お百姓さんが精魂込めたお米を残すなどもってのほか」といわれた方も多いのではないでしょうか。
現在、フィリピンの米不足は深刻なようです。
もっとも、フィリピンの米不足は、他人事(ひとごと)ではすまないかも知れません。
日本は食糧自給率が低いですからね。
輸入できなくなったらどうしましょう。
国全体を考えたときは、穀物を家畜に食べさせて肉を食べるという方法ではなく、穀物を直接食べるようにすれば、若干食糧事情は緩和されるかも知れません。焼け石に水という感じがしないでもありませんが・・
個人レベルなら、食料の豊かな外国に移住するというのも一つの選択枝かも知れません。食糧危機に備えて「蓄財」「外国語習得」にいそしむというのはどうでしょう。