本文へ移動

よもやま話 バックナンバー2/2

ゆでがえる

 「ゆでがえる」という言葉をご存知の方はおられますか。

 カエルは、最初から熱湯に放り込まれるとすぐ飛び出しますが、水に入れて、じわじわ熱くしていくと、逃げ出すことなく、熱いと気がついたときには「ゆでがえる」になっているというものです。
 結構「ゆでがえる」という言葉を使う人もいます。評論家に多いようです。
 本当でしょうか。

 ちなみに、科学的にいうと、 「ゆでがえるにはなりません(英文)」 ということで間違いだそうです。もともと外国の「ことわざ」らしく、日本語のサイトは見つかりませんでした。やはり、熱くなれば、さっさと逃出すそうです。

 この言葉は、社会の変化に対応せず、毎日をルーティン・ワークの連続ですごしていたら、やがてその会社は取残され、機能しなくなり、いずれ倒産に至るという、ビジネスの分野でよくつかわれる警告のようですね。
 環境汚染への対応、健康対策などにもこの比喩は使われます。

 たとえ「ゆでがえる」が科学的実験(少し大げさですね)から「偽」であっても、周りの環境から目を背けないということは重要かも知れません。

 ちなみに、弁護士大増員時代となり、少しずつ1人あたりの事件数が減っているといわれている弁護士も、仮に3000人への増員がなくなり、きわめて楽観的に、1年あたり2000人に減ったと仮定しても、事件数の減少、単価切り下げがボディーブローが効いてきて、次第に「ゆでがえる」になる可能性があります。

 弁護士も、私のような「なんでも屋」ではなく、特定の「もうかる」分野のスペシャリストを目指すのが賢明かと存じます。
 ゆであがってら「こうしておけばよかった」「ああしておけばよかった」というのでは遅すぎるかもしれません。

 そういえば、このところ、まわりの水温が上がってきたような気が・・・
 気のせいでしょうか

TOPへ戻る