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よもやま話 バックナンバー2/2

英語のアナウンスの流れる列車

新幹線内は、録音された英語のアナウンスをしています。

 関西ではどうでしょう。
 大阪市営地下鉄でも録音された英語のアナウンスとしていますよね。
 阪急で聞いたことはありません。阪神でも。近鉄(伊勢・志摩に行く特急は知りません)や京阪もそうだと思います。
 JRは結構聞くことがあります。

 南海は、関空行きについては、すべて録音された英語のアナウンスがついています。ラピート、空港急行いずれもです。
 JRも、はるか、関空・紀州路快速とも、録音された英語のアナウンスが流れます。

 ちなみに、関空・紀州路快速は、日根野駅で、和歌山行きと関空行きの列車が切り離されますが、和歌山行きの列車にのっていますと、切離し時に、関空行きと間違って和歌山行きの車両に乗らないように以下の車掌の肉声のカタカナのアナウンスが流れます。
「レディース アンド ジェントルマン。ディス トレイン イズ バウンド フォー ワカヤマ。サンキュー」
「Ladies and gentlemen.This train is bound for wakayama.Thank you.」のことなんでしょう。
 私が知る限り、録音ではなく、肉声の「英語」のアナウンスが聞けるのはここだけです。車掌が男性の場合は、完全にカタカナをそのまま読んでますね。車掌が女性の場合(比較的若い女性が多いせいもあるかもしれません)は「若干」「流暢」です。

 ちなみに、ドイツは、ローカル線はアナウンス自体があまりありません。私が一番最初ドイツに行ったとき、Koblenz発Boppard(語学学校のあったところです)経由Mainz行の普通列車が、追い越していくIC待ちのため30分以上動かなかったのですが、何のアナウンスもありませんでした。他の乗客に聞けばよかったんですね。
 EC、IC、ICE(特急。超特急)などは、ドイツ語と英語の肉声が流れます。英語は流暢です。
 ただし、トラブルが起きたときは(列車遅れのため、接続予定の列車に接続が不可能になったときなど)、たいていドイツ語だけです。
あんまり、外国人旅行者には役に立ちませんね。

 ちなみに、観光用の列車でなくても、3カ国語が肉声で流れる国があります。
 スイスは、ドイツ語圏、フランス語圏、イタリア語圏(ごく、一部にレト・ロマンシュ語圏)があるのですが、急行以上なら、そのうちどちらか2言語(チューリッヒからジュネーブ行きはフランス語とドイツ語。ブリークからルガノ・ロカルノ方面はドイツ語とイタリア語など)、それにプラスして観光客が多いことを考慮して英語の3カ国語の肉声でのアナウンスが流れます。ドイツ語と英語は流暢です。他も流暢なんでしょう。

 また、ブリュッセル・パリ間のタリス(赤い塗装のTGV)は、フランス語、オランダ語と英語の肉声でのアナウンスが流れます。英語は流暢です。他は流暢かどうか私にはわかりませんが、ベルギー人は、フランス語、オランダ語の両方話す人が結構いますから、流暢なんでしょう。
 ラテン系(フランス語)とゲルマン系(オランダ語)が一つの国にいるというのも、スイス同様珍しいですが、スイスと違って「言語戦争」といわれるほど、違う言葉を母語とする国民どおしの争いがすごいです。なぜ、一つの国になっているのか不思議なくらいです。
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