本文へ移動

よもやま話 バックナンバー2/2

舞台裏

銀行など金融機関は、通常、こぎれいにしてありますよね。
 一般に窓口を利用する場合の話です。

 ただ、弁護士という職業につくと、不動産取引の立ち会い、破産管財人として不動産の売主になったりして、結構、奥にあったり階段を上ったところにある「会議室」に出入りすることがあります。
 通常は、不動産取引は、買主のメインバンクで行われるのが通常です。
 預金口座から全額出すか、購入した不動産に抵当権を設定して借りるかなどは別として。
 もちろん、「会議室」自体は、通常の場合、きれいにしてあります。

 ただ、通常の窓口から、会議室にいくまでの通路は、段ボールが無造作に並べられていたり、掃除はちゃんとしているんですが、いかんせん、耐用年数をとっくにオーバーしている床や壁など、およそ「お客様」を「お迎えする」という雰囲気ではありません。

 こういうところで、コストを削減しているかと感心させられます。

 ということですが、法律事務所も、通常、応接室(会議室と呼ばれることが多いようです)は、こぎれいにしてあります。

 ただ、弁護士の部屋(中小規模事務所の場合、パーティションで区切られている場合が多いです)は、「戦場」です。
 本の上にパンフレットが、記録の下には本とか、整理整頓はあまりしていません。
 TODOリストが書かれた付せん、メモ用紙をセロテープで貼ったものなとが、前の壁やコンピュータのディスプレイなど、所狭しと貼りまくられています。
 これだけ整理していないと、事務員が整理をすることが不可能です。
 「この記録と、この記録の間に挟んでいた本はどこいった?」などと、妙に記憶力がよく、事務員が、わからないまま整理しようものならパニックです。

 もっとも、通常の事務所の場合、1日1回は記録の整理をしますから、昔の記録を参考のために引っ張り出すような場合は別ですが、現在進行中の記録が、埋もれて行方不明になることはありませんので、あまり心配することはありません。
 一般論からすると、複雑な事件以外について、袋に記録一式を入れている弁護士さんは、記録の保管が十分ではなく、どんな簡単な事件でも、原本はクリアフォルダーに入れ、訴状や準備書面などはファイルに順序よく綴っている弁護士さんは、ちゃんと記録の管理ができているといえるでしょう。
 
TOPへ戻る